シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

○80 『人生スイッチ』 俺の人生捨てたもんじゃない。

悲劇と喜劇は紙一重だ!!

アルゼンチン発、6本構成の超ブラックコメディ!!
『人生スイッチ』

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~あらすじ~
あることがきっかけで、つまずき始める。そして登場人物の一人が抑制から吹っ切れる事で、まるで悪い冗談のような災難につながっていく・・・、ごく平凡な人々の姿をブラックユーモアを交えて活写する。
<おかえし> <おもてなし> <エンスト> <ヒーローになる為に><愚息> <HAPPY WEDDING>
様々な手法で描かれ、それぞれにブラックすぎるオチをもたらす6話のオムニバス。















☆☆☆☆☆☆☆☆(80/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~6本仕立てのオムニバス!~
アルゼンチンの新鋭監督ダミアン・ジフロンによる長編映画3作目。
アカデミー賞外国語作品賞にノミネートされた本作。
なんと、本国アルゼンチンでは、アナ雪の2倍以上の興行収入を記録し、歴代1位に。

この映画見た人なら、この気持ちわかると思うが・・・・
アルゼンチン人、大丈夫かな・・・・・

それはともかく、カンヌのコンペディションでも高評価を得て、
rotten tomatoesでは96%の満足度を記録。
それを受けて、日本でもこの手の作品としては異例の公開規模で上映している。

この映画は、6本の独立したストーリーから構成されている。
なにも知らずに驚きを持って見てほしいので、超簡単なあらすじと魅力部分のみ。
①<おかえし>
最も短い飛行機の中でのお話。音楽批評家の男が隣に座っていた女性に話しかけると、偶然にも共通の知り合いがいることに気づき・・・・
「ちょっとした過去の行いがいつの間にか・・・」
②<おもてなし>
寂れたレストランで働く女性。そこに政治家の男がやってくる。なんとその男は自分の家族を破滅させた男だった。すると
コックがある提案を・・・
「ちょっとした気の迷いが、他者に・・・」
③<エンスト>
アウディに乗る男。前方をノロノロと走り道を譲らない車を追い抜き、ののしる。ところが車がパンクし、ノロノロ車に喧嘩を売られて・・・
「切れてやり返すが・・・」
④<ヒーローになる為に>
ビルの解体に携わる男。ある日、路上に止めていた車を不当な理由でレッカー移動されてしまう。警察に抗議しても相手にされず・・・しかもその騒動であらゆる波紋が・・・
「切れてやり過ぎると・・・」
⑤<愚息>
裕福な家庭。息子はある晩、妊婦をひき殺してしまい、事故現場から逃げて帰宅する。それを知ると両親は、お手伝いの男に大金を払う代わりに罪をかぶってもらうことを計画が・・・
「もう目的が・・・」
⑥<HAPPY WEDDING>
二人は幸せな結婚式を迎えるはずだった。新郎が自分の浮気相手を結婚式に招待し、新婦が式の最中にそれに気づいてしまう・・・
「切れた事で逆に・・・」

個人的には、<エンスト>のエスカレートして収拾がつかなくなっていく感じと、
<愚息>のこいつら・・・・(笑)の感じが大好き。
<HAPPY WEDDING>は中盤の展開は他の話と比べて無理がありすぎる(止めろよ・・・)けど
終わり方がたまらない・・・

どれしもが、結構えげつない悲劇で、当人としては大真面目なんだが、
どれしもが、最後にはにやにやしてしまう喜劇になっている。
その上、「俺の人生も捨てたもんじゃないな・・・」という希望的な感想すら抱く事が出来る。

注意してほしいのは、決してゲラゲラ笑える映画ではないです。
もしかしたら、嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。


~6本に共通する物~
この映画が、内容に反して、希望的な後味になる理由を考えてみると、
3つの共通点が見えてくる。

まず一つ目が、
どの作品も誰かが鬱憤がたまり、切れてしまうという点。
自分ないしは周囲の人物が、ある方向に向かって吹っ切れてしまう事で、
どんどん収拾がつかなくなり、それによって自分ないしは周囲の人物に
悲劇がもたらされる、
人が切れてしまう事自身が悲劇に見えるストーリーもあれば、
誰かが切れてしまう事で、2次災害的に自分に悲劇が訪れるストーリーもある。
手段であれ、目的であれ
人が大真面目におかしくなっていく様の客観視は、ブラック喜劇の王道である。

そして二つ目は
どれも、自分たちのちょっとした行動が、関与しているという点。
少なからず、「ざまあみろ」感があるわけだ。
わけわからず、理不尽に不幸に落ちていく話しでは、後味が良いわけがない。
そして、その行動は・・・
自分でも全然やりうる行動だから、余計複雑な笑いが残る。

最後、三つ目は、
実はどれもハッピーエンドにも見えるという点。
もちろん、客観視するとどれもバッドエンド、バッド展開で、
それが逆に喜劇になっているのだが、
より主観的に、「彼は切れてどういう感情だったのか」等に注目すると、
彼にとってはハッピーエンドだぞ・・・という内容や
よくよく考えると棚から牡丹餅的に・・・という内容が見えてくる。
そんな悲劇と言い切れない話だからこそ、ある種の心地よさが残る。


~日本版への不満~
タイトル及び、「押したら最後」という謳い文句からは、
ある行動で、あれよあれよと不条理に落ちていく話を想像してしまうが、
決してそんな話ではない。
まだ、タイトルに関しては解釈によっては、「不幸へ転び落ちるスイッチ」以外にも
「切れてしまうスイッチ」「普段から押してしまっているスイッチ」と解釈可能だし、
ポップで内容が気になるタイトルだから良いとして、
疎い文句は嘘では・・・・

また、各エピソードについてる日本語のタイトルもひどい。
元の映像にもない事から、
バカな日本人の為に分かりやすくしてくれてるのだろう・・・
しかもそのタイトルが的外れの事・・・・
特に、<エンスト><ヒーローになる為に><愚息>
はひどい。内容みてないだろ・・・



とはいえ、なかなか日本では巡り会えないタイプの良質な映画。
このブラックを是非劇場で体感してください!!


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  1. 2015/07/31(金) 01:31:54|
  2. 2015年公開映画
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△65 『ターミネーター:新起動/ジェニシス』 ファンの為の新起動

古いが、ポンコツではない・・・

待ちくたびれたぜ!!!
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』

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~あらすじ~
時代は2029年、ロサンゼルス。1997年の機械軍による核ミサイルで30億人もの命が奪われた「審判の日」以来、スカイネット率いる機械軍に人類は支配されていた。しかし戦況は徐々に好転、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)率いる人類抵抗軍が戦いに終止符を打とうとしていた。
一方敗戦を予期した機械軍は、ジョン・コナーを生んだ母サラ・コナーを亡き者にすべく、1984年にT800ターミネーター(シュワルツェネッガー)を送り込む。
ジョン・コナーは自ら経験した、「部下のカイル・リース(ジェイ・コートニー)がサラ・コナーを助けた過去」を作り出すため、カイル・リースを1994年の同日に送りこもうとするが・・・・









☆☆☆☆☆☆(65/100

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~帰ってきたターミネーター~
超人気シリーズの約6年ぶりの新作!!!
「I 'll be back.」
もはやギャグにしか聞こえないこの言葉。
でも、でも・・・・待ってました!!!

個人的な過去作へのスタンスは・・・

1984年に公開された1作目。
当時ですら低予算でありながら、2015年の今見ても、めちゃくちゃ面白い。
未知の機械生物が追ってくる。しつこく、しつこく、しつこく・・・終始漂う不穏感。機械の冷酷さ。
対する人間の武器は、未来からやってきた男の愛のみ。
この関係性と、物語として完璧に着地するタイムループ構造が絡まり合った大傑作。

1991年に公開された2作目は、自分にとってオールタイムズベストの一本
画的にカッコよいのはもちろん、T1000のフォルム変化と冷徹さ、
友達・父親化していく胸熱展開、ターミネーターの人間性の獲得、
それらを強調するわずかな言葉づかいの変化、
運命を背負う悲痛さと、液体金属だからこそのフレッシュな戦闘。
そして名言をあえて言わないラスト。
脚本、演出、配役、すべてにおいて完璧すぎる。。。。

続く3作目、4作目に関しても、面白くない訳ではない。
しかし、監督がジェイムズ・キャメロンじゃなくなってからは、
ターミネーターの特性を最大限活用したフレッシュなアクションが激減。
派手なカーアクション等が増え、一体何を見ているのか・・・と思う事も。
一方で、2のジョンの今後に関する不安への完璧すぎるアンサーや、
スカイネットの扱い方、小道具の使い方は決して嫌いではない。

そして今作、新起動。
ジェームズ・キャメロンは今作を「真の3作目だ!!」と大絶賛!
おっ!と思い予告編を監視するが・・・
ネタ気味に発射する「I 'll be back.」に意気消沈。
このそもそもギャグに聞こえてしまうセリフを、カッコよく見える作品を期待してたのに!!


~1の続編にして新起動!!~
ターミネーター1では、1984年にサラ・コナーがターミネーターに襲われた所を、
未来から来た謎の男カイル・リースに救われる展開から始まるが、
今作は、そのプロットをカイル・リースの視点で、
つまり2029年からジョン・コナーによって送りこまれる所から始まる。
審判の日は1997年に起こった事になっており、サイバーダイン社は存在するから、
おそらくターミネーター2は起こっていない時間軸、ループの中の話だろう。

ジョン・コナーの思惑としては、カイルを過去に送り返す事で、
自分の経験してきた過去(つまり1の世界)を作り出し、
ループを完成させるはずであった・・・・

しかしカイルの着いた世界は、ジョンから聞いていた物とは僅かに、しかし決定的に違う・・・
サラ・コナーが戦士として年老いたT800ターミネーター(シュワルツェネッガー)に
育てられている世界であった。

あの1の世界の裏側を追体験するだけで相当楽しい上、
それが僅かにずれ始めるのだから、冒頭からざわざわが止まらない。

新起動ってそういう事か!!

もちろんこんな作りだから、自然な形でのオマージュに溢れている。
モヒカン野郎のやられ役っぷりや、1のあの警官が実は・・・や
「命が欲しけりゃ、乗って!!」の使い方。
2を彩った、「殺してはいない」も痺れる。
とにかく・・・
ターミネーターファンとしては最高なまんま展開やオマージュのオンパレード。


~既に親子の二人が・・・・~
ターミネーターシリーズで成功と言われている2作は
ターミネーターと人間の関係性が、印象的に描かれているように思う。

1作目では、全くの対象として冷酷に描いているし、
2作目では、機械と人間の間の、変化していく(ように見える)関係性を描いている。
そして、今作でもその更に先を・・・非常に印象的に描いている。

長い年月を経て関係性を築いたサラ・コナーとT800。
もちろん、T800からしたらプログラムで守っているだけかもしれない。
しかし、T800は常に近くにいた。自分を優しく守り、色々教えてくれた。
動作原理にどのような違いがあれど、
親的な存在として見出していくには十分すぎるだろう。

そしてその行く末は・・・・

序盤、年老いたターミネーターT800と、1のフォルムのままのターミネーターT800が戦う。
T800は再三言う。
「古いが、ポンコツではない・・・」
序盤はネタでしかないこのセリフを、終盤で言う時、
まさか、ターミネータ-に家族の愛を感じ、胸が熱くなるとは・・・

また、これをシュワちゃんが言っているという点でも深みが増す。
最終的に作品の時代も含めて、
現在のあるべき姿に落とし込んだという意味でも、新起動なのかもしれない。



~不満~
今作の宣伝で「大どんでん返し」をうたっているくせに、その内容は予告編でばっちり描かれている。
しかしそれはまだ良い。
何故なら、いくら隠されても、別にすげえ!とはならない作りだから。
この映画への不満の本質は、
メイン級で出てくるターミネータ-達のほとんどが、
どの次元から、どの時間帯から、何の目的を持って現れたのか、
ほとんど語られないから、何でもありに見えてきて、
ぶっちゃけ内容がどうでもよくなってくる。


もちろん、それは次回作以降で明らかになるのだろうが、(ならなければ余計ひどい・・・)
あまりにもタイムパラドックスに絡む要素が見えてこなくて、一つの映画としてどうなんだろというレベル。

他にも不満は多々。
ジョンの思想は理解できるものでないし、
よく分からない事でメイン二人はもめてるし、
アクションも特に目新しさはない。

面白い!と感じる所が多いのに、記憶に残らない作品になってしまうだろう。
結局、何が言いたいかと言うと・・・
サラ・コナーを演じるエミリア・クラークが可愛すぎる!!!



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  1. 2015/07/28(火) 01:01:26|
  2. 2015年公開映画
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○80『インサイド・ヘッド』 全ての感情がいるからこそ

何故悲しみはいるのか・・・・

感情と映像がリンクするピクサーの新たなチャレンジ
『インサイド・ヘッド』

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~あらすじ~
ライリーの頭の中には5つの感情がいる。「ヨロコビ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」そして「カナシミ」
ライリーの誕生や成長と共に産まれた彼らは、彼女を守り、幸せにする為に日々奮闘している。しかし11歳になったある日、父親の都合で生まれ育ったミネソタから、大都会のサンフランシスコに引っ越しをする事に。ライリーを前向きな気持ちにする為に、「ヨロコビ」を中心に、良い思い出を思い出させたり、希望を感じさせたりする等、感情をコントロールしていたが、「カナシミ」が喜びに満ちた大切な思い出のボールに触ってしまった事をきっかけに、「カナシミ」と「ヨロコビ」は司令部から飛ばされてしまう。
二つの感情をコントロールできなくなったライリーは、心が次第に壊れていく・・・・










☆☆☆☆☆☆☆☆(80/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~天才集団ピクサーズ~
ピクサー・アニメーション・スタジオといえば、傑作シリーズ「トイストーリー」に始まり、
「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」「WALL・E」「カールじいさんの空飛ぶ家」など、
大人も子供も楽しめる、完成度のめちゃくちゃ高いアニメ映画を連発。

ピクサーは、世界中から集められた天才アニメーターの集まりであり、
映画の作り方も独特である。
・独断体制はとらない。脚本は10人以上に担当を分け、練り込みに2~3年掛ける。
(この手法は最近ディズニー本体でも取り入れられている。)
・CGアニメーションの進化に作品毎に挑戦し、キャラクターの感情を巧みに操る。
天才アニメーターが独断ではなく知恵を技術を寄せ集めて創りこむ。

「トイストーリ」に代表されるよう、
とんでもない世界観を映像で表現し、
毎回破綻なく脚本を作りこんだ上で、
現実社会の自分たちの胸の中をえぐってくる。

そんな彼らが、「脳内を映像で表現し、それが現実のキャラクターとリンクする」
こんな映画を創って、面白くない訳がない!!!



~感情を操るキャラクター~
脳内にいるキャラクターにはそれぞれライリーを守るための役割がある。
そしてそれぞれのキャラクターの性格も、役割とリンクしている。
ライリーを守るため!と思って行動しても、
それぞれにも性格があるので、必ずしもライリーの為になっていない事は多々ある。


「ヨロコビ」は、言葉通り、喜びを与え、幸せな気持ちにする。
「イカリ」は、時には他人に向いてしまうが、自分を鼓舞して、奮い立たせる。
「ムカムカ」は、害になるかも・・・なものを回避する。
「ビビリ」は、危険を察知して行動を抑制する。
「カナシミ」は・・・・不幸な気持ちにする??

今作の脚本は、心理学者を招いた事もあり、
感情が持つ役割・行動には、なるほど!!!と思う事ばかりだ。

感情キャラクターを利用した、笑える描写も多々。
父と母の会話と脳内キャラクターの行動や、ラストの様々な人?の脳内キャラクターの行動は爆笑必死。


~ライリーと感情が・・・~
冒頭から、この世界観を物語の必然として説明するように
小気味よくライリーの成長と脳内の感情の構成されていく様子を同時に映し出す。

そして、11歳のライリーの引っ越し時に感情たちがあたふたしている中、
「カナシミ」と「ヨロコビ」が司令部から飛ばされる事をきっかけに、物語が動き出す・・・

悲しみに満ちたキャラクターの「カナシミ」と、喜びに満ちたキャラクターの「ヨロコビ」は、
司令部に戻るために、ライリーの脳内のあらゆる部分を探検する。
記憶が集められている領域、夢を作り出す領域、創造の源となる領域。
それぞれの場所で、その場所場所特有のトラブルに巻き込まれていき、
内容がライリーの過去や夢とリンクしてたりする。
これが映像的にも、構成的にもフレッシュで最高に楽しい。

もちろん司令部でも残されたキャラクターがあたふたしている。
現実にありえない脳内キャラクターの行動を、ロジカルに現実のライリーの感情とリンクさせるように組み立てられた気持ちよさ。

この感情がないと・・・やばいぞ急げ!!というハラハラ要素があり、
感情を欠いたライリーの引っ越し後の行動は、現実的にも共感でき、
感情自身の成長や戻ってきた後のライリーの変化が巧みに交差しており、
感情の意義を最後に突きつけてくる
構図の巧みさ、穴の無さに、ぐうの音も出ない・・・すげえよピクサー。




~カナシミの意義(ここだけネタバレ注意)
予告でも押し出している事だが、
この作品には「悲しみがある意味とは?」が常に付きまとう。
感情キャラクターレベルでも、「なぜ君がいるんだ」という扱いをされ続ける。

しかし・・・
悲しみがいるから、人の気持ちを汲めるし救えるし助けになることができる。
傷つくからこそ、傷つけない事が出来る。

このレベルの着地は、作品前から予想が出来た。
しかし・・・この作品はここでは決して収まらない。


思い出は、意味があって残っている。楽しい思い出も、悲しい思い出も。
カナシイ思いをした思い出が、今ではヨロコビの思い出になったりする。
イカリの感情を表現できた相手だから、ヨロコビの関係を築ける。
どんな感情にも意味がある。そしてそれらは一つでは完結しない。

一つの感情だけにとどまらい思い出が増え、複数の感情を持って行動する。
これが「成長」なのではないだろうか。

それと同時に、司令室もバージョンアップし、思い出の色が混色になっているなっているのも見逃せない。


心の打たれ具合という意味では、
他のピクサー傑作と比べていまいちとか、あるギャグがくどいとか僅かな(贅沢な)不満はあるけど・・・

こんなにもチャレンジ精神に溢れてて、
設定だけで決して終わらせない、素晴らしいフレッシュな映画、
大人こそが、劇場で味わうべき!!






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  1. 2015/07/22(水) 01:32:42|
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○75 『バケモノの子』 師弟、そして親子の物語へ

君となら・・・強くなれる。

待ってました!!細田守監督最新作
『バケモノの子』

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~あらすじ~
母親を事故で無くした9歳の少年・蓮。父親とは既に縁を切っていたため、親戚の家に引き取られる所、家を飛び出し、人間界・渋谷をあてもなく歩いていた。
父も母も知らずに育ったバケモノ・熊鉄。彼はバケモノ界・渋天街の次期「宗師」候補の一人と言われるほどの力を持ちながら、子供も弟子を持たず、悪友のバケモノ多々良と百秋坊と、粗暴に暮らしていた。
少年は、人間界に来ていた熊鉄と遭遇、追いかけているうちにバケモノ界に紛れ込んでしまう。異世界の風景、バケモノたちに驚く蓮であったが、再び熊鉄が目の前に現れる。蓮は熊鉄の弟子になる事を決意、「九太」という名が与えられる事に。二人はぶつかり合いながらも徐々に信頼し合っていくが・・・・
一人ぼっちの人間と、ひとりぼっちにバケモノが出会い、子弟、そして親子の物語が始まる。










☆☆☆☆☆☆☆(75/100

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~緻密に組み込まれた映像美~
間もなく公開される『インサイド・ヘッド』のピクサーに対抗できる
唯一の日本人アニメクリエーターと言っても良いかもしれない
『おおかみこどもの雨と雪』や、『サマーウォーズ』、『時をかける少女』の
細田守大先生の最新作。

待ってました!!!!

構図を客観視させる引きのショットと、
躍動感を与える寄りのショットを効果的にちりばめ、
映像によって観客の感情の変化を巧みに操作する。
『おおかみこどもの雨と雪』では、泣きすぎて目がもげた。
今作も成長描写等を定点カメラのように観察させたかと思えば、
ググッと顔に寄って、こちらの感情を爆発させるシーンなんかもある。

更に、細部までこだわりぬいた映像美も凄い
今作も、物語の背景となる渋谷の街並みと 渋天街がいちいちリンクしてたり
とにかく画面の中に情報量や意味合いを詰め込む。
その中で、物語のキモとなる部分は、しっかりと画面の真ん中に配置。
情報量やテーマがあふれている中でも、
決して散らばらせ過ぎる事はない。


そして何より、アニメーションでしか出せない画面の気持ち良さ。
後述するが、前半の文字通り画面上でムクムクと人物が変化していく様子は、
テーマとリンクして、気持ちよく泣かせてくれるし、
後半のSF的な描写も、気持ちよく高ぶらせてくれる。
どちらもアニメーションでしか出せない、特有の気持ちよさを味わえる。


~似たもの通しの二人~
九太は、父と母が大好きだった。しかし、両親の離婚で父は離れていき、母は事故で急に亡くなる。
親戚は言う。「事故だから仕方ないね・・・」「父親は赤の他人だから会えないの。」
「皆キライだ」「皆キライだ」「皆キライだ」「皆キライだ」

熊鉄は、自分一人の力で大きくなり、強くなった。
もう一人の「宗師」候補の猪王山は正反対に、二人の子供(一郎彦と次郎丸)と大勢の弟子がおり、人望も厚い。
自分は粗暴に見えるかもしれないが、この方法しか知らない。

似たもの通しの二人。
最初から周りを憎んでいる九太。
弟子に対してどう接していいか分からない熊鉄。
当然のように、二人は出会い、師弟になった頃から終始いがみ合う。

しかし、久太がある行動を始める事で、状況は次第に変わり始める・・・・
師匠の背中をみて、弟子は育つ。
弟子に教える事で、師匠も教わる。


その関係性は、師弟のそれにとどまらない。
互いに必要とし合い、かけがえのない存在へと変化していく。
父の背中をみて、子は育つ。
子に教える事で、父も教わる。


文字通り肉体的にムクムクと成長していくのと同時に、
依存とも取れる信頼関係が深まっていく様子を
映像の変化という手段だけで訴えかけてくる。
気持ち良く心に突き刺さり、中盤のこの時点で涙ボロボロ。

また、このムクムク成長描写は別の所でも意味を持つ。
「いつのまに・・・・こんなに大きく・・・」
子の成長の早さに戸惑う親の気持ちを体感させ、
またまた号泣・・・・



~心の闇~
今作は2部構成のような作りになっている。
偶然、久しぶりに人間界に帰ってきた九太は、女子高生の楓と出会う。
彼女と話しているうちに、人間らしい感情、「知的好奇心」と「恋心」を持つように。
バケモノ界で育った自分と、人間の自分。そんな中、実の父が現れ・・・・
一方、熊鉄は百秋坊との次期「宗師」を決める戦いが迫るが・・・

思えば、九太の心の中には小さい頃から穴があった。
「皆キライだ」
周囲を嫌ったり、憎んだり、ねたんだりするのは、人間特有の感情かもしれない。
そしてそれは時に自分や他人を傷つける。
しかし、穴に埋まった闇を取り出せるのは、これも人間特有の感情だけなのかもしれない。
愛を知る、全人類に捧ぐ。ってこういう事なのね。

序盤で熊鉄が九太への修行中に言う、
「心の剣を掴め」
この時点では、熊鉄の教え下手描写としての意味合いを持つ。
しかし、終盤にもう一度このセリフが登場するとき、
感情を鷲掴みにされる・・・・
その使い方はずるい・・・・


~取り囲む人物たち~
今作は、様々なバケモノが登場する。
最初は冷たく、口の悪いバケモノ。
支えとなり、度々助言をくれるバケモノ。
喧嘩を売ってくるが、後に親友になるバケモノ。

「俺がいるのは、あんた達のおかげだ。」
自分を形成していくのは、決して親の影響だけではない。
あらゆる人や環境があって、人は自分を創っていく。

そんな細田監督のメッセージが垣間見られる。


~わずかな不満~
様々なテーマが詰め込まれている中で、
後半から、特に終盤にかけて一気にSF寄りに印象を変えるのが違和感。
良い意味でも、悪い意味でも映像の気持ちよさで、無理やり乗り切っている印象。
言いたい事、テーマはわかるのだが...
少しテーマを奥に隠して、前半に後半の展開へのフリをもう少しあっても良かったのかなと感じる。

しかし、
チコが母の転生説や
バックに映る街並みの引用元の面白さや
白鯨の持つも物語中の意味など
他にも、まだまだ書き足りない事がある、膨大な情報量やテーマの中で、
散らばりすぎないギリギリのバランスを確保しているのはやはり流石!!

アニメーション独特の気持ちよさで、
感情を揺さぶられる体験を是非劇場で!!!





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  1. 2015/07/16(木) 23:56:27|
  2. 2015年公開映画
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△65 『しあわせはどこにある』 シーンシーンが素晴らしい!

幸せとは○○○

言葉が響くロードムービー
『しあわせはどこにある』

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~あらすじ~
恋人クララ(ロザムント・パイク)と幸せな生活を送っていた精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)。
しかし、毎日患者の不満を聞いているうちに、子供が出来ない自分自身の生活も価値の無いものに感じ出す。「幸せって何だろう?どこにあるんだろ?」彼は答えを探すために、中国、チベット、アフリカ、アメリカなど世界中を周る旅を始める。
幸せのヒントをメモしながら旅をするが、各地であらゆるトラブルに巻き込まれる事に・・・・










☆☆☆☆☆☆(65/100

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~ワクワクの連続!~
冒頭20分で、ヘクターの幸せっぷり。そこからの虚無感。
を描写した後、ラストまではひたすら冒険が続く。

個人的に、旅映画は大好きなジャンルの一つ。
というのも、この手の映画にはある程度の面白さが担保されていると思っているから。
あらゆる場所へ行き、景色がころころと変わる中、
その土地土地の人と接し、料理を食べ、音楽が流れる。
もうそれをクリアしてくれているだけでワクワクが止まらない。

そういう意味で、この映画ももちろん素晴らしい。
加えて「場所場所特有のあらゆるハプニング」が起こる。
その中には、ばかげている物、ハラハラする物、涙がちょちょぎれる物、
様々なジャンルが混在しているのだから楽しくない訳がない。

そしてそれを体現するのは、サイモン・ペッグ。
彼の(すこーしだけ間抜けに見える)ドタバタ間はマジで素晴らしい。
こんなの、楽しくない訳がない!!



~心にしみる~
この映画はあらゆるショートストーリーの連続で紡がれる。
その中で、「ばかげた幸せ」から、「自ら手に入れる幸せ」「心持ちで得られる幸せ」「気づかなかった幸せ」
と、様々な幸せをメモし続ける。
それらは、くだらない事もあれば、心に突き刺さる事もある。
そう、幸せに色々な形がある。

心に突き刺さる「幸せとは?」は人によって違うだろう。
自分は特に、飛行機の中のあるエピソードに心を打たれた。
「話を聞くことは愛を示すこと」
突きつけられて、まさかの涙。


~本当の幸せ~
ヘクターはクララに不満があった訳ではない。
しかし、一度疑い始めると、なかなか自分の人生は信じられないものだ。
そしてそんな時にこそ、幸せとは?と考えて、向き合う事が出来る。

あらゆる幸せを見たヘクター。
誰もが幸せになるって義務がある
どんな環境にも幸せが存在する。


~そこそこ大きい不満~
冒頭20分、
旅に行く前の葛藤、特に恋人のクララとの間での葛藤が軽く、
クララ側の拒絶もほとんどない(むしろちょっとノリノリに見える)。

そのせいで、恋人関係の問題をシリアスに受け取れないまま進行するから、
終盤の展開は、全然響かない。
クララが怒りだすのも「急に」感が半端ないし・・・・(今は普通心配でしょ!?)

シーンシーンは最高なのに、序盤のテンションのせいで、
最も盛り上がるべき所でトーンダウンする。
勿体ないなーって印象。
同タイプの冒険ファンタジー『LIFE』の方が、一貫していてストレスが全くない。


それでも、楽しいシーンや響く言葉は最高に多く、
映像、音楽含めて楽しめる要素がめちゃくちゃ多い作品なのは間違いないので、
是非劇場で見てください!!


最後に一言、完璧な妻演じるロザムント・パイクに。
「ゴーン・ガール」後にこの役は、まじで怖いです・・・




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  1. 2015/07/10(金) 01:19:56|
  2. 2015年公開映画
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○80 『雪の轍』 スリリングな会話劇

君は世間を知らなすぎる・・・・

昨年のカンヌ国際映画祭 最高賞パルムドール受賞作
『雪の轍』

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~あらすじ~
カッパドキアのホテル・オセロのオーナーで元俳優のアイドゥン(ハルク・ビルギナー)。彼は、慈善活動をしている若く美しい妻ニハル(メリサ・ソゼン)と暮らしながら時おり地元紙にエッセーを書いきながら暮らしている。そしてそこにほ妹ネジラ(デメット・アクバ)が夫と別れて戻ってきている。
ある日、アイドゥンが車で出かけていると、家賃を滞納している家の少年から車の窓に石を投げられる。この事件をきっかけに、アイドゥン、妻、妹、隣人、友人のそれぞれの内面が次第に明らかになっていく・・・








☆☆☆☆☆☆☆☆(80/100

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~パルムドール受賞作~
今作は2014年のカンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞。
個人的には、パルムドール受賞作は合わないことが多く、
重苦しかったり、芸術性が高かったりするのだろうと不安が多い中での鑑賞だったが・・・
ごめんなさい。スリリングで、熱量に溢れ、めちゃくちゃ面白かった!!

さて、今作はトルコの世界遺産、カッパドキアが舞台。
哀愁に満ちたカッパドキアの季節の風景の変化が、作品に味わいをもたらす。
特に、作品終盤の人物達がもがく様子と、雪で覆われた岩石遺跡群の風景のマッチングは
心に深く沁み込んでくる


そして、監督はヌリ・ビケル・ジャイラン
カンヌ国際映画祭をはじめ、ヨーロッパのあらゆる映画祭で名前が挙がる監督。
トルコ映画史上最も高い評価を得た作品と言われる、『冬の街』をはじめ、
『スリー・モンキーズ』『昔々、アナトリアで』等ヒット作を連発しているが、
実は今作『雪の轍』が日本では劇場初公開になる。


~正論と間違えが混沌とした人物関係~
間違いを持っていても、決して非難をできない。
正論を並べていても、決して正しいとは言えない。
今作では、そんなあらゆる立場の人物が登場する。

自らの尊厳の為に、分かったフリをし哲学的な言葉を並べるアイドゥン。
心の穴を埋めるために、正しいことをしようとするニハル。
自分にない事を批判対象とし、自らの失敗から逃げるネジラ。
現実を受け入れながらも貧乏で不器用で、他者に当たるイスマイル。

そんな彼らの言葉は、
間違えだらけでも同情を禁じ得なかったり・・・
自己擁護の為の正論を並べていたりするだけだったり・・・
自らの尊厳の為の表面的な優しさであったり・・・

とにかく、セリフと感情がまったく一致せず、
その表面的なセリフが一つ一つが刃物となって、突きつけあったりする。


かと思えば、決して重苦しい展開ばかりではなく、
悲劇が喜劇に代わる瞬間も存在する。

熱量に溢れたこの映画を、どう説明するべきか分からないが・・・・
人間の弱さを突きつける3時間16分
一切退屈することなく、会話という一つの手段によって
人間の深みを広げ続ける。


見ていて一向に飽きが来ないどころか、時間が経過するごとに面白味がインフレしていく。
スリリングな会話劇と、情緒あふれる風景。
エンターテイメントとしても抜群に面白ので、是非見ておくれ!!




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  1. 2015/07/05(日) 18:44:55|
  2. 2015年公開映画
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2015年7月公開の観たい映画

7月の見たい映画物色タイム!!



まだまだマッドマックスの熱が冷めないが....
何十年に一度の大作、シリーズ作が目白押しの今年。
いよいよそのシーズンが始まるー!!!

の前に、6月鑑賞済みで、まだレビューをかけてない作品
『雪の轍』
『しあわせはどこにある』
どちらも中々良かったので、近日アップします。

さあ、行ってみよー


~絶対に見たい映画~
『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』
7/3公開
一つ一つが超大作のヒーロー作品が、世界観を共有し、数年に一度集まって大暴れする!そんなお祭り映画!
今、このとんでもなく壮大な計画を、リアルタイムで追えている幸せを体感せよ!!!
全員に見せ場を与えて、チームとしても見せ場を作る、ジョス・ウェドン監督による奇跡が、再び拝めるのか。


『インサイド・ヘッド』
7/18公開
こちらも大注目。当たり作品をこれでもかと連発するピクサーのアニメ最新作。
天才クリエイター集団が、「人間の感情の映像化」に挑んで、面白くない訳がない!!!
今年一年、色々と大作があるが、個人的にマッドマックスを超えうる可能性を持ってるのは、この映画だけと思ってる。


『バケモノの子』
7/11公開
ピクサーに対するは日本を代表するアニメーションクリエイターである「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの、雨と雪」の細田守大先生!
毎度毎度、アニメ独自の気持ち良さを提供してくれ、ときには涙を止まらなくさせてくれる。
画面一杯溢れる情報量によって、今作はどんな感情にさせてくれるのか。楽しみすぎる...


『人生スイッチ』
7/25公開
現代はwild tales
これは、ビビビッときたやつ。
6つの連続したショートストーリーから構成されるが、全員ぶっ飛んでて、とにかくブラックユーモアがやばいらしい。
ちなみにこの内容で、アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。


~是非見たい映画~
『フレンチアルプスで起きたこと』
7/4公開
旅行先での家族の生活を描くことで、現代社会の家族における男性の役割を観察したコメディー。悲劇と喜劇は紙一重とはまさにこの事って内容。
去年のカンヌでも話題になった作品。見たい!!

『ターミネーター :新起動/ジェニシス』
7/10公開
ターミネータ旧シリーズの1と2はめちゃくそ好きです!なので、必見!と思っていたのですが、予告編見た所どこか怪しい....あのセリフをギャグとして使ってるのが....

『奇跡の2000マイル』
7/18公開
マッドマックスの生まれし地オーストラリアでの冒険物。
冒険物は好物な上、場所が砂漠という目新しいさ、主演はミア・ワシコウスカという事でかなり見たい。評判も上々。

『野火』
7/25
塚本監督の最新作。エンターテイメント性を排した戦争物。衝撃の一言とのこと。
なぜ大地を血で汚すのか...兵士は戦場でなにを見たのか...


~機会があれば見たい映画~
『チャイルド44』
7/4公開
1953年、スターリン政権下のソ連で、子供たちの変死体が次々と発見されるが...真実は歪められる...
トム・ハーディ主演。連続する彼の作品を制覇したいし、内容もかなり惹かれるけど、あまり評判がよくないのが気になる....

『ひつじのショーン バック・トゥ・ホーム』
7/4公開
イギリスアニメの映画化。かなり評判が良くて見たいけど、元のアニメ見た事ないから...どうなんだろう。

『ルック・オブ・サイレンス』
7/4公開
歴史的傑作ドキュメンタリー「アクト・オブ・キリング」とは反対に、インドネシア大虐殺の被害者家族に密着したドキュメンタリー。
アクト・オブ・キリングでかなり心がやられたから、今回は体力次第....でも、見たい....

『リアル鬼ごっこ』
7/11公開
シリーズ映画化もされている人気小説。それを全員女子にして、園子温が撮りました!ってやつ。
最近、園監督はやりすぎエンターテイメントばっかりで、三池監督に寄ってきてて...あまり興味がわかないけど、評判によって。

『HERO』
7/19公開
あの大人気ドラマの映画化。基本ドラマの映画化作品には興味がわかない。
けど、雨宮が帰ってくるのか...見たいような。

『東京無国籍少女』
7/25公開
アニメーションで世界的に評価されてる押井守監督の実写映画。
若者が壊れていく瞬間を描く。
主演が、清野菜名ってのがかなり惹かれる。彼女のアクションは本当に映える。


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  1. 2015/07/02(木) 22:43:04|
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