
~あらすじ~
孤独な女性オオバカナコは、怪しいサイトのアルバイトに手を染めたことでどん底に陥り、とあるダイナーにウエイトレスとして売られてしまう。重い鉄の扉を開けると強烈な色彩が広がるその店の店主は、以前は殺し屋だった天才シェフのボンベロ(藤原竜也)。そこは、凶悪な殺し屋たちが次から次へと現れる、殺し屋専用のダイナーだった。(シネマトゥデイ引用)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
○作品について
『ヘルタースケルター』などの蜷川実花監督最新作!
独特な色彩感覚が印象的な写真家で、映画監督としては本作が三作目。小栗旬主演の『人間失格』も9月公開を控えていて、今攻めに出ている印象がある。
またご存知、演劇界 稀代の演出家で2016年に惜しまれつつ亡くなった、蜷川幸雄さんの娘ですね。
その蜷川作品に多く出演し、演劇のイロハを学び日本を代表する舞台俳優になった藤原達也が、今作で殺し屋専門ダイナーのシェフとして主演を務めるのが面白い!
また、女優やファッションモデルとして活躍する玉城ティナが転落人生の末ダイナーで働く事になったウェイトレスを演じています。
○ここから感想(ネタバレなし)
蜷川実花さん、写真家としては優れた方だけどやっぱり映画監督としてはどうなんだろう...
辛辣かもしれないけど、そんな印象がより強くなる映画でした。
日本映画のダメな所の真骨頂、状況を1から100まで説明するキャラクター像に始まり、肝心のキャラクタービジュアルもバックグラウンドの設定もとにかくダサい。
たしかに、一瞬一瞬のビジュアルは面白いなぁと感じる。
そうなんだけど、それが動き始めると...情報量が増えれば増えるほど人物は陳腐になっていくし、アクションと一連の動きとして観ると悪意を感じるレベルでダサい。
つまり、一瞬の画は良いんだけど、そこに時間方向のベクトルが加わると一気にしらける。
より長い時間で観ても、全体コーディネートが出来てなくて、キャラクターの魅力、世界観が冒頭をピークにどんどん小さくなっいく有り様。
正直今年一番...何度か立ちたくなった。
ただ何点か良い所はあって、最高だったのが犬の絹千代。
ビジュアルから最高で、パルムドッククラスのベストアクション!
また、窪田君演じるスキンの存在感も良かった。
これも結局はキャラクターデザインというより、窪田君の俳優力なんだけども。
5/10☆☆☆☆☆
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