こんな、つまらんブログ見なくていいから、
つべこべ言わず、V8エンジン噴かせて、映画館に駆け込みやがれ!!!!
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

~あらすじ~
水もガソリンも尽きかけた世界。元警官のマックス(トムハーディー)は妻と子供を失っていた。
正気を失いかけ、本能だけでこの荒廃した世界を、生き延びてきたマックスだったが、水と食料を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)率いる組織ウォーボーイズにとらえられてしまう。
そんな中、女司令官のフュリオサ(シャーリーズ・セロン)がジョーの跡継ぎ生成用性奴隷の女性5人を連れて逃走。ウォーボーイズの若者ニュークス(ニコラス・ホルト)の血液用囚人として、彼女達を追う軍隊の車両にのさせられたマックスは、逃走劇に巻き込まれていく・・・・
☆☆☆☆☆☆☆☆☆(95/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
~冒頭からもう・・・~
冒頭、荒野に映し出されるマックス。背後で動くカメレオン。
「狂っているのはどっちだ?俺か。世界か。」
このモノローグに時点で、心はもうこの世界観に待って行かれた。
ここから始まる活劇は、エンディングまでほぼほぼノンストップ。
そんな狂った映画を撮ったのは70歳になる、御爺ジョージ・ミラー。
マッドマックスシリーズの創設者が、約30年ぶりに、自らのの手でシリーズを復活させた。
そもそも、マッドマックスは1980年代に世間に衝撃を与えたオーストラリア映画。
ハリウッドでは俳優の力が増したこともあり、危険なアクションは避ける傾向にあった当時、
オーストラリアでは、撮影中に死者が出るような危険な撮影を日上茶飯事のように行っていた。
そんな死を恐れない撮影方法により、見たこともないカーチェイスで驚きを与えたのが1作目。
CGなどがなかった当時、バイクを頭に衝突させたシーンでは、
「あのスタントマンは絶対に死んだ」という噂があったそうな・・・・
そんな1作目を更にエンターテイメントとしてアップグレートしたのが2作目。
ラスト15分のカーチェイスの衝撃、活き活きとしたキャラクター、犬の名演もさることながら、
荒廃した世界観の描写が、初めて登場。
これがこのシリーズの世界観となり、北斗の拳など、世界中のあらゆるディストピア近未来描写に影響を与えた。
ミラー監督は、その後、改心したかのように
『ベイブ』や『ハッピーフィート』のようなファミリームービーを撮り続ける。
そっちの人になったのね・・・と思った所での、狂気に満ちた今作。
間違いなく、狂ってるのはマックスでも、ヒュリオサでも、ジョーでもんなく、
ジョージ・ミラー監督でしょ。
余談になるが、
今作はアフリカ大陸での撮影になった。オーストラリアでの撮影を断念した理由が狂っていて大好きだ。
「15年に1度の大雨が降って、一面お花畑になってしまった((笑))」(by ジョージ・ミラー)
過去作品のシンプルにして拡大再生産という形でシリーズを復活させてくれた今作。
間違いなく、シリーズ最高傑作です。
70歳のバイタリティ、恐るべし。
~ストーリーはない?~
フュリオサが逃走を始めて以来、ひたすら砂漠の道。
カーチェイス、アクションの繰り返し。映るのはデスロードのみ。
終始クライマックと聞いていたが、決してそういうわけではない。
ずっとアクションなわけではなく、緩急はしっかりある。
急の割合がとてつもなく高いだけだ。
またセリフは極端に少なく、冒頭からアクションの中で全てが語られる。
キャラクターや民衆、世界観の背景が語られる。
「中身がなく、頭空っぽにみられる。」
ストーリはシンプルでも、中身がぎゅうぎゅうに詰まっている。
更に、序盤に出てきたびっくり箱的なアイテムを、終盤の展開やアクションにも活かしちゃう。
っていう、びっくり箱だけで終わらせない
気の利いた事もちゃっかりやってくれてたりする。
そんな計算された世界感だからこそ、無条件でテンションあがるし
見終えた後に、全員のIQが低くなる。
~とんでもない情報量~
・音楽を鳴らしたいから、楽器隊を車に乗せよう!(いる?)
・楽器だけじゃ物足りないから、ギターに火を噴かせよう!(もっといる?)
・火を噴かせるだけじゃあれだから、盲目の設定にしよう!(もっともっといる?)
・せっかくなので、彼に見せ場を与えよう!(もっともっともっといる?)
こんな「それ、いる?」な、遊び心満載の描写が血肉となる。
もちろん、過去作ファンへのサービス(目玉どん!車体はりつけ!)も欠かさない。
それでいて、その要素、画面に映し出される情報量は
1度見ただけでは、絶対に全部は理解できない。
コマ落としまでして、早く見せている。
激しくぶつかり合う車、その上を人がやりを持って飛び交い、車間の銃弾戦、車内では肉弾戦、背後から狂った敵・・・
もちろん、1度だけでも十二分にキャッハー!なのだが、見れば見るほどキャハッハー!だ。
「見れば見るほど、魅力がわき出し、語っても語っても、語り尽きない。」
こんな他に類を見ない映画になっている。
~CGに頼らないリアルな世界~
今作、様々な個性を持った車が登場し、惜しげもなく廃車になっていく・・・
マックスの愛車も、中盤あたりで潔く姿を消す。
そして、それらの描写は、決してCGには頼らない。
だからこその、ぶつかり合うリアルさ。
この世界観へのリアルさ。
一方で、グロいか?と言われれば、決してそうでは無い。
人は大勢とんでもない死に方をするが、テンポよく何百人も死ぬので、
リアルなグロさはあまり感じない。(変な事言ってる?)
グロさが苦手な人でも、見れないことはないと思う。
語り尽きない話題をもたらす、最強のデートムービーだと心底思う。
~まさか・・・泣ける・・・~
そしてこの映画・・・まさかのだが・・・・
泣けるのよ。
注目してほしいのは、ウォーボーイズの若者ニュークスだ。
荒廃した世界がもたらす病気の彼は、輸血袋としてマックスを引き連れて行動する。
命が長くない・・・
序盤、「ショーの為に死ぬ事は本望だ」と語って、死に向かって爆進するが、
マックスやヒュリオサ、美女5人衆と行動するうちに、自分の天命を悟りだす。
そして・・・
あぁぁ!これ以上は言わない!ぜひ見て、男泣きを!
~とにかくおすすめ~
フュリオサのカッコよさ、美女5人衆、決してキスさせない淡白さ、車について等、
他に語りたい事は盛りだくさん。
あのシーン最高!あのシーン最高!あのシーン最高!のオンパレード。
結末があっさりすぎるって不満はあるけど、
もうそんなのどうでもいい!!!
注意点としては、
同じ日に映画はしごは絶対にしないこと。
他の映画の印象がなくなります。
2015年の映画は、これを見たかどうかで変わってくる。
このお祭りに、今飛び乗らないでどうする!!!
今すぐ映画館に駆け込んでください!!!!!!
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