シャーリーズ・セロン姐さん最新作は、女ジョン・ウィックmeetsワイルド!
『アトミック・ブロンド』
~あらすじ~イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し……。
(シネマトゥデイ引用)
☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし) 地球上で最もかっこいい女性、シャーリーズ・セロン最新作!42歳とは思えない美貌に加え、オールタイムベストの一つ『マッド・マックス 怒りのデスロード』の我らがフュリオサや、女優賞を総なめにした『モンスター』での実在した連続殺人犯役などで、女優魂を体現するシャーリーズ姐さん。
(
あぁ、蹴られたい。。。)
監督を務めるのはスタントや俳優出身のデヴィッド・リーチさん。
様々な作品での助監督、そして
『ジョン・ウィック』でのチャド・スタエルスキーとの共同監督を経て、今作で初めての長編映画を撮ります。
後述しますが、スタイリッシュな映像と音楽で
『ジョン・ウィック』の共同監督だという事に大いに納得する映画になっています!
(そしてなんと次の映画がデッドプール2!?)
今作はシャーリーズ・セロンの他に、心底信頼出来ない(褒めてます)MI6のエージェントをジェームズ・マカヴォイが、謎の女性を『キングスマン』で”あの殺し屋”を演じたソフィア・ブラタが出演します。
舞台は冷戦末期、1989年のヨーロッパ。
壁崩壊前夜、その象徴であるドイツ ベルリンで、戦争になりかねないある情報の争奪戦が勃発します。
この映画、アバンタイトルからとにかくカッコいい。
ネオンカラーな字幕とハイセンスな音楽の中で、氷水から裸体で登場する傷だらけのシャーリーズセロン姐さん。間違いない、この映画は間違いないと、早くも確信します。
そんな間違いなさは、特にビジュアル面において、最後まで裏切りません。
シャーリーズ・セロン演じるMI6のエージェント、ブロートンは「情報の奪還」と「ある極秘の指令」の為に壁崩壊間際のベルリンを訪れます。
西側ベルリンに着くなり早々、ブロートンはソ連国家安全委員会KGBにより襲撃を受けます。
無防備な状態の車内で、華麗に反撃。
そしてバックで流れるのは、パンクロックを中心としたスタイリッシュな80年代の音楽。
このように
キレッキレなアクションと音楽、そして80年代テイストな薄暗さの中で局所集中的に光るネオンの背景が終始抜群で、80年代版『ジョン・ウィック』の趣きがビシバシ伝わってきます。
時代や性別以外に、今作が『ジョン・ウィック』と決定的に違う一つがアクションの見せ方です。
ジョン・ウィックの極限状態におけるスタイリッシュ(に見えてしまう)な殺し合い対して、ロレーン・ブロートンは
重みと痛みが視覚で伝わる野生的な殺し合いです。
何が何でも負けない、死なない、倒す。圧巻の5分以上に及ぶ長回しアクションを含め、大大大満足で、めちゃくちゃ感情移入出来るアクションになっています。
そしてもう一つ、派手な演出を取り除けば、この映画実は
リアリズムな情報戦や駆け引きで推進する本格スパイ映画でもあります。
派手なアクション映画でありながら、見終えた時には『裏切りのサーカス』に近い印象が残りました。
ブロートンや同じくMI6エージェントのパーシヴァル、KBGの面々、CIAの存在、謎の女性、ブロートンをサポートする存在等、多様な登場人物が登場し、それぞれが異なる思惑も持っています。
多彩な登場人物の思惑や事の真相は非常に曖昧に描かれ、宙吊り状態で映画は進行していきます。
このわかりにくさは、まさに冷戦時のそれを言い当てているのかもしれません。 しかし、派手なアクション映画に対して、ブロートンの語りで始まる構成や会話で明かされる様々な情報の相性は良くなく、見ながら咀嚼する事は非常に難しくなっています。
後出しの為の余白が、その場その場を宙吊りにしていても、ラストで気持ち良くなる作りであれば良いのですが、破綻を感じてしまう所も多々あります。
バレてると気づくタイミングの違和感や、「あのKGB」は結局何だったのかという疑問。
なんともモヤモヤした物は引きずってしまいました。
しかし、印象に残るPOVカーアクションや、マカヴォイの存在感等、褒めたい所は他にもあります!
なにより、
女性の「泥臭い強さ」と「見事な強かさ」両面を描いているのが面白い!
是非劇場で堪能して下さい!
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2017/11/02(木) 09:30:38|
- 2017年公開映画
-
| トラックバック:17
-
| コメント:1
見ました。怖い女です。確かに作品は面白かった
>あぁ、蹴られたい。。。
とんでもない!!! この女、凶暴につき((+_+)) っていうか、そんな趣味はないですけどね(笑)
- 2019/08/15(木) 20:14:01 |
- URL |
- zebra #ngCqAwRo
- [ 編集 ]
2017/10/27、ユナイテッドシネマ豊洲。
3番スクリーン、E列を選択。高さ的にはちょうど。
*
シャーリーズ・セロン、ソフィア・プテラ、ジェームズ・マカボイ、ジョン・グッドマン。
*
1989年11月9日。
東ドイツ報道局長が記者会見で「誤った」発表...
- 2017/11/04(土) 00:58:14 |
- ITニュース、ほか何でもあり。by KGR
全てを欺く…
詳細レビューはφ(.. )
https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201710200000/
【輸入盤】Atomic Blonde - Original Soundtrack (Digi) [ アトミック ブロンド ]
- 2017/11/04(土) 05:05:18 |
- 日々“是”精進! ver.F
評価:★★★☆【3.5点】(F)(F)
大した捻りもなく淡々と進むストーリーだが体を張った壮絶アクションは
- 2017/11/04(土) 07:34:20 |
- 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~
おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
R15+
シャーリーズセロン主演。
「ジョンウィッグ」のデビッドリーチ監督。
かなりハードな特訓を受けて、シャーリーズセロンは、さらに上を行く。
007女性版と言われるほど、アクション満載。
それも、ダメージを受けながらの奮...
- 2017/11/04(土) 08:21:21 |
- ひろの映画見たまま
警察が来ると判っていれば、違う服を着ていったのに
冷戦末期の1989年。英国秘密情報部“MI6”の凄腕エージェント、ローレン・ブロートンは、何者かに奪われた極秘リストの奪還と、二重スパイ“サッチェル”の正体を突き止めよという密命を帯びベルリンに降り立つ。
早...
- 2017/11/04(土) 11:23:50 |
- CINECHANが観た映画について
最初っから最後までシャーリーズ・セロン印のあんこがたっぷり入った作品。このお姉さんはとにかく作品に対する気合いが違う。アクションのトレーニングのために歯を折り、そこまで見せなくてもいいのに(見せてほしいけれど)胸やお尻を盛大に観客に披露してくれる。
映画秘宝のオールタイムベスト10を眺めていたら、セロンは大人気。もちろんそれはあの名作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」におけるフュリオサ...
- 2017/11/04(土) 18:05:24 |
- 事務職員へのこの1冊
シャーリーズ・セロンが綺麗でかっこいい
あのシャキーンとした目も素敵すぎる
いや~~~痺れたわ(笑)
最初から面白そうな感じが漂ってるし
音楽が大好きな80年代の洋楽
それが又いい感じで
シャーリーズ・セロンが白いコートで
かっこよく歩くシーンの曲が
ん...
- 2017/11/04(土) 20:31:30 |
- ♪HAVE A NICE DAY♪
シャーリーズ・セロンはいつ歳を取るの?
1975年生まれの現在42歳。それでこの美しさは何たることか!肌のシミやたるみはこの女優の辞書には載っていないのか。
そう思えるほど、'80sの楽曲に反応しなかった世代には、複雑で難解なストーリーよりも美しすぎるシャーリーズ・セロンにひたすら目を奪われるだけの映画でした。
続きはこちら→こねたみっくす『アト...
- 2017/11/04(土) 23:23:06 |
- こねたみっくす
東西冷戦末期のベルリン、MI6の諜報員ガスコインがKGBの暗殺者バクティンに殺害され、世界各地で暗躍するスパイの名前を記したリストを奪われてしまう。バクティンはKGBをも裏切り、闇ルートでリストを捌こうとしていた。もしこのリストが明るみに出れば、国際情勢は大きく揺らぎかねない。MI6はCIAの協力を仰ぎ、リストを奪還すべく凄腕のエージェント、ロレーン・ブロートンを派遣、ベルリン支局のエージェ...
- 2017/11/05(日) 10:24:20 |
- 【徒然なるままに・・・】
イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートンに、新たな指令が下される。
- 2017/11/05(日) 15:54:07 |
- ただの映画好き日記
「モンスター」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のシャーリーズ・セロンが美しき最強女スパイを演じるサスペンス・アクション。冷戦体制崩壊直前のベルリンを舞台に、極秘ミッションに臨むヒロインが、次々と現われる刺客相手に壮絶な戦闘アクションを繰り広げるさまを、リアルかつスタイリッシュに描き出す。共演はジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、トビー・ジョーンズ。監督はスタント畑出身で、「ジョ...
- 2017/11/05(日) 16:06:12 |
- パピとママ映画のblog
【出演】
シャーリーズ・セロン
ジェームズ・マカヴォイ
ジョン・グッドマン
ソフィア・ブテラ
【ストーリー】
イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートンに、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロ...
- 2017/11/05(日) 21:14:13 |
- 西京極 紫の館
☆・・・美しきシャーリーズ・セロン、プロデュースも兼ねた入魂のアクション作! ベルリンの壁崩壊前後の冷戦終末期を暗躍するスパイたちの物語。 私は、「マトリックス」のような、あからさまに手が加えられたアクションが嫌いなので、主人公の血の通った格闘の数々を見...
- 2017/11/08(水) 00:38:26 |
- 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
☆☆☆-- (10段階評価で 6)
10月24日(火) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 15:30の回を鑑賞。 2D:字幕版。
- 2017/11/13(月) 13:46:55 |
- みはいる・BのB