『ローガン・ラッキー』

~あらすじ~
脚が不自由で仕事も家族も失ったジミー(チャニング・テイタム)は、人生を一変させようと犯罪計画を立てていた。それはカーレース「NASCAR」が開催されるサーキット場の金庫から、大金を強奪するというものだった。片腕を失った元軍人の弟クライド(アダム・ドライヴァー)、カーマニアの妹メリー(ライリー・キーオ)、爆破のプロで服役中のジョー(ダニエル・クレイグ)を仲間に迎えるジミー。ジョーを脱獄させて金庫を爆破し、再び彼を獄中に戻す大胆不敵な計画は順調に進んでいたように思えたが……。(シネマトゥデイ引用)
☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
おかえりなさい、スティーブン・ソダーバーグ監督!
『オーシャンズ』シリーズや『チェ』三部作、『トラフィック』のソダーバーグ監督、2013年にまさかまさかの映画監督引退宣言。
近年はテレビシリーズで主に仕事をしていましたが、約4年ぶりの復帰作。
観ない訳には行かないでしょ!
そんな監督の元には、実力派スターが集結。
『マジック・マイク』や『フォックスキャッチャー』のチャニング・テイタム、
『パターソン』や『スターウォーズ フォースの覚醒』のアダム・ドライヴァー、
『007』シリーズや『ドラゴン・タトゥーの女』のダニエル・クレイグ、
『マッドマックス 怒りのデスロード』のライリー・キーオ、
更にはセス・マクファーレン、ケイティ・ホームズ、キャサリン・ウォーターストン、ヒラリー・スワンクらが結集と...
観ない訳には行かないでしょ!!!
豪華スターによる、チーム強奪犯罪映画。
ある程度の映画好きであれば、ソダーバーグの代表作の一つである『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』を自ずと思い浮かべてしまいます。
しかし、本作はそれらシリーズとは正反対。
プロフェッショナルな強盗劇にスタイリッシュな面白さを強調するのが『オーシャンズ』シリーズであれば、本作『ローガン・ラッキー』は素人が強盗をする事にこそ面白さが集約されています。
緻密なんだけど、どこか間抜け。
よくできたような、出来ていないような計画。
オーシャンズとは正反対で、ゆるさ、くだらなさが全開で終始にやにやしっ放し。
素人だからこそのまさかの展開が楽しい、そんな映画になっています。
キャラクターにも魅力がぎっしり。
お気に入りは、おかしなな尖り方をしたジョーの兄弟。
その信念、どう考えても君たちに合ってないよ!笑
義手バーテンのクライドの、というかアダムドライバーのどこか抜けたキャラクターも最高です。
そして何が良いって、彼らはみんな社会的に何か欠けた人間である事。
田舎の保守的な街、閉塞感のある中でそれぞれ失ったものを取り戻す為に、素人な強盗を実行する彼らを、そりゃ当然応援したくなるよ。
そして、頭を使った機転ではなく、タイトルの通りに幸運でピンチをしのぐ潔さもまた、この映画ならではの魅力です。
間の取り方だけでなく、ラストのネタバラシのあっさりさ含めて、ソダーバーグらしさをひしひし感じました。
おかえりソダーバーグ!!
ランキング登録しました。
気に入っていただけた方は、下記クリックをお願いします^ ^

にほんブログ村

