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80『15時17分、パリ行き』御爺!御爺!!

御爺クリント・イーストウッド最新作!

本人出演!?
『15時17分、パリ行き』



~あらすじ~
2015年8月21日、554人の客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスに、武装したイスラム過激派の男が乗り込み無差別テロを企てる。乗客たちが恐怖に凍り付く中、旅行中で偶然乗り合わせていたアメリカ空軍兵スペンサー・ストーンとオレゴン州兵アレク・スカラトス、二人の友人の大学生アンソニー・サドラーが犯人に立ち向かう。(シネマトゥデイ引用)





☆☆☆☆☆☆☆☆(80/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『グラン・トリノ』や『ハドソン川の奇跡』など言わずと知れた映画監督であり俳優...つまりは最高の映画人、御歳87歳クリント・イーストウッド監督の最新作。
この歳になっても一年に一度のペースで新作を出し続けてくれ、しかも新たな挑戦をやめない監督に頭が下がります...

2015年8月にフランスで起きた無差別テロ事件。
新幹線という無防備な密閉空間に関わらず、アメリカ人3人とフランス人1人の抵抗により、1人の死者も出さず沈静化させた実在の事件を、発生からまだ3年もたたない中での映画化。
思い切った事をするなというのはまだ早くて、なんとこの映画の中心となる上記アメリカ人3名を事件当事者が演じるという、とんでもない試みをしてきました。



上映時間94分。
これだけを切り取って見ると、非常にコンパクトに見えるが、もう少し掘り下げるとどうだろうか。
この映画の事件は、ほんの数分の出来事に過ぎません。
これは、イーストウッド監督の前作『ハドソン川の奇跡』と共通していて、数分の出来事をテーマから逆算して肉付けする事で見事なまでに過不足ない映画に仕上げてくれています。
そんなボリュームアップの箇所や手法にこそイーストウッド監督の経験とスキルが見える、今作もそんな映画になっています。

ヨーロッパ旅行に訪れた、幼馴染の3人。
当初訪れる予定のなかったパリ行きの電車に何故彼ら3人がいたのか、そして何故あのような行動をとれたのか...
そんな「理由」を語るのに映されるのは、事件とは全く「無関係な日常」。
物語の「理由」と「無関係な日常」という、それぞれを単体で強調していれば、クドくて退屈になる要素ですが、本作はあえてそれを全面的強調、絡み合いながらラストに向かう事で、「え...本当に?本当に?」と吸い寄せられるようにドラマチックに盛り上げていきます。
無関係な日常にこそ、理由は転がってるんだと。
そしてあの一歩...あの刹那的な瞬間!
積み重なった日常とここに引き寄せられた奇跡のような必然に、感情が爆発して涙腺が崩壊してしまいました。

イーストウッド監督の映画の見せ方は今作も本当に大好きで、抱かれたい(!?)と感じるほどなんですが、一方で本人出演に関しては少し私は懐疑的です。
もたらされる現実感のメリットよりも、棒読みである事による作り物感のデメリットの方が大きかったかなと。

でもね...
こんな試みをする事だけで、もう本当に尊敬でいっぱいなのですし、映画全体のビジョンが大きくカバーしてくれてるから御構い無し!

イーストウッド監督の経験と技術だからこそ可能にした超アクロバティックの映画文法。

それが語る、刹那に繋がる奇跡の物語!


是非劇場で!
おススメです!!


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  1. 2018/03/20(火) 22:46:25|
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