スターウォーズ外伝は西部劇!
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

~あらすじ~
帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。やがて宇宙に飛び出した彼は、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)という相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラ(エミリア・クラーク)らと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(70/100)
今更感満載なんで、すごいざっくり行きますね。
エピソード8まで公開済みのスターウォーズ本丸とは違った視点、違った角度から描くスター・ウォーズ・ストーリー。
ディズニーによる買収後の新たな試みで、エピソード3と4の間の名もなき英雄を描いた『ローグ・ワン』以来、二年ぶりの作品です。
今作はあの「ハンソロ 」の若かりし頃を描くスピンオフ...大ヒット間違いなしだろう!?
なんて思いきや、全世界で大コケしています...
監督を務めるのは、様々なタイプの映画を撮りながらも、「実録映画」にこそ力を発揮するロン・ハワード。
えらい硬い監督をチョイスしたなと思いきや、実は当ブログの名前の由来だある傑作『21ジャンプストリート』シリーズや『レゴ』シリーズのフィル・ロード×クリストファー・ミラー監督が降板し、バトンタッチした模様。
降板理由がディズニー側とのヴィジョンの相違みたいだけど、怒涛の勢いで整頓しながら畳み掛けるアクション×コメディが売りの二人から、後任が正反対に堅実が売りのロン・ハワード??
元々のヴィジョンとは??
大丈夫か?ディズニー?
しかも監督交代はローグ・ワンに続き2回目。
しかもしかもエピソード9でも既にドタバタ...
大丈夫か?ディズニー?
そんなバックグラウンドはさておき、今作の感想へ。
ハン・ソロと言えば、ハリソン・フォード。
そのくらい定着しちゃってるこのキャラクターを演じるのは新生オールデン・エアエンライク。
名前ムズカシイ。
どうしてもハリソン・フォードと見比べてしまう非常に難しい挑戦ですが、個人的にはオールデン演じるのハン・ソロも十二分に満足しています。
ハリソン・フォードのハンソロ への意識が強すぎてか、少し作られたキャラクターの感覚は感じてしまいましたが、最も肝心な自分大好きの皮肉屋アウトローとして魅力+向こう見ずな子供っぽさが立っていましたし、彼のこの後の物語も観たいなーとしっかり思わせてくれました。
映画全体として、
スペースオペラへの回帰と西部劇演出の選択、これ自体がハンソロ映画として大正解ではないでしょうか。
ジェットコースタームービーとして、純粋に娯楽を研ぎ澄ませたルックは、ローグ・ワンやエピ8で忘れていたスターウォーズらしさを思い出させてくれます。
また、我々が知っているハン・ソロを構成する、あのキャラクターやあの宇宙船、あの機能との初対面なんかは、思っていた何倍も上がりました!
特にチューイとの出会いはすんばらしかったな~
裏切らずに、驚きを与える...
前日譚的な構成の中で、実は一番難しいこの「絶対に外しては行けない所」をしっかり魅力的に描けているのが、本当素晴らしいし嬉しいです。
更に過去の旨味の活用だけでなく、プラス要素としてエミリア・クラーク演じるキーラというキャラクターが持つ重みが素晴らしくて、このシリーズにひとつ大きな意味を加える事に成功したのではないかと感じます。
そんな魅力を持ちながらも、映画としては残念ながら非常に平凡です。
捻りのないカットと、答えあわせにすぎないストーリー展開。
特にアクションの見せ方は、ちゃかちゃか忙し過ぎて、それら平凡さを誤魔化しているように見えてしまいます。
更に言うと、特に序盤のシーンとシーンを繋ぐ無理矢理さ、「どうやってそこ状況に?そこまでが一番難しいのでは?」という突っ込み所に、引っかかってしまいました....
面白いけども突き抜けた特徴のない娯楽映画。
可もなく不可もない前日譚は、想像の余地を剥いでしまうという点で不可なのかとね。
フィル・ロードとクリストファー・ミラー監督版のエッジの効いたハン・ソロと観たかったな~
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