シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

2018年マイベスト映画発表!!その②(完全版)

遅くなりましたが...
2018年のマイベスト映画、10位から1位を発表します!!



その前に、前回発表した30位から11位を。
30位 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
29位 『15時17分、パリ行き』
28位 『ゲティ家の身代金』
27位 『ペンタゴン・ペイバーズ』
26位 『カメラを止めるな!』
25位 『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』
24位 『フロリダ・プロジェクト』
23位 『アリー/スター誕生』
22位 『クレイジー・リッチ!』
21位『レディ・バード』
20位『犬猿』
19位 『ブラック・パンサー』
18位 『ボヘミアン・ラプソディ』
17位 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
16位 『シェイプ・オブ・ウォーター』
15位 『ウインド・リバー』
14位 『リメンバー・ミー』
13位 『万引き家族』
12位 『ラブレス』
11位 『スリー・ビルボード』


それでは、本題...

10位から1位!!

10位 『パディントン2』
ウェスアンダーソンっぽさ全開のドタバタ劇
これぞ、パーフェクトなファミリームービー。
根底には社会派な面があったりするんだけど...程よい間抜けさ、welldoneな物語、洒落た美術のバランスがエンターテイメントとして抜群で、滅茶苦茶面白かった~

9位 『君の名前で僕を呼んで』
いわゆるLGBT物の新境地にして枠に収まらない傑作!
男女間で成り立つんだから、同性でも良くない?
男同士の禁断の恋愛なんだけど、そこから感じる印象は普遍的な恋愛の美しさであったり、儚さであったり。
地中海の舞台立てを中心にしたカメラワーク含めて、とにかく美しすぎる。

8位 『ビューティフル・デイ』
陰謀に巻き込まれる主人公ジョーの人物造形を、観るものの想像力にのみ委ねる、そんなフラッシュバックと抽象表現が凄すぎる。
ジョーの心理を正真正銘に類似体験させられる、素晴らしいハードボイルド作!
ラストも大好物で痺れた...

7位 『オンリー・ザ・ブレイブ』
山火事消火のプロフェッショナルの衝撃の実話。
屈強な男達の生き様と、家族の物語。
プロフェッショナルな技術で自分達の居場所を作っていく胸熱映画である一方で、本当に大切な存在を問い、観た後は家族を何度も抱きしめたくなる。
「例の事故」の後の集会、彼の想いたるや...涙が止まらない。


6位 『孤狼の血』
「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ!!」
東映実録の復活を印象づける、白石和彌監督の前のめりなパワー漲る改作。
役所広司演じる大上の横暴さ。そこに眠る理屈が、見る見られるの入れ替わりという純映画的な手法で明らかになった時、サブイボが止まらんかった!
役所広司の顔力は言わずもがな、松坂桃李の眼の奥の只ならぬ感じも映画向き!

5位 『search/サーチ』
モニターから出ないサスペンス!?
飛び道具的なPOVでは決してなく、現代のコミュニケーションがモニターの中でやり切れる事を利用し、完璧に映画のストーリーテリングに落とし込んだ、新たな映画技法の「発明」!?
情報を幾らでも入れられるモニター内への伏線のバラマキも絶妙で、ぐうの音も出ない!

4位 『ワンダー 君は太陽』
やっぱり映画は演出だなと!
違いと個性、家族の大切さ...正論を真正面から見せる映画は、時には感情を冷ませてしまう。
でもこの映画は違う。
オギーを取り巻く家族や友達、一人一人の想い、違い、すれ違い。
これら一つ一つを丁寧に汲み取って行く事で、全員で辿り着く景色に大号泣しちゃいました。

3位 『僕の名前はズッキーニ』
号泣オブザイヤー。
親に捨てられた子供と、親を捨てたい子供...
施設で暮らす悲痛な現実を背負った子供の世界を、彼らの目線を通してのみ語っていく。
人形劇、クレイアニメ独特の無機質さが、現実世界の無機質さを表現しつつも、そこに愛が包まれ温度を帯びていく展開に号泣。
「ぼくは一人じゃなかった。」

2位 『ROMA/ローマ』
アルフォンソ・キュアロン監督、集大成の奇跡の作品。
彼自身の幼少期の苦く暖かい物語を、従来からの作家性と、撮影監督ルベツキの元で養った表現技法で、モノクロの世界に表現。
モノクロだからこそ親和性抜群な過去を見つめる視点、彩りさえ感じる鮮明なフィルム撮影、長回しと平行移動のカメラワーク、極め付けはROMA=放浪者=家政婦へのメッセージ、どれをとっても美し過ぎる。

1位 『ちはやふる -結び-』
2018年のマイベストはこの映画。
多くの傑作があった今年の中でも、この映画が自分の中では頭一つ抜けています!!

百人一首=瞬間を永遠に閉じ込めた物を使い、
青春=瞬間を永遠に輝かせるテーマを語り、
映画=瞬間を永遠に残すメディアで語られ、
自分にとっても永遠に残る映画になりました。

如何に三部作として完璧な伏線回収をしてるか、如何に奇跡的なキャストのアンサンブルか、如何に細かな演出がキャラクター全員を生きた物にしているか、如何に静と動の音の使い方が素晴らしいか...
青春とは?いや、人生で今を事の意味とは?そんな次元で心に突き刺さりました。


以上!2018年のベスト30でした!!

2019年もどんな映画に出会えるか、楽しみがつきません。






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  1. 2019/01/17(木) 16:08:16|
  2. 2018年公開映画
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