
~あらすじ~
ある日ボニーは、幼稚園の工作で作ったお手製のおもちゃのフォーキーを家に持って帰る。カウボーイ人形のウッディが、おもちゃの仲間たちにフォーキーを現在のボニーの一番のお気に入りだと紹介。だが、自分をゴミだと思ってしまったフォーキーはゴミ箱が似合いの場所だと部屋から逃亡し、ウッディは後を追い掛ける。
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
○作品について
2010年もトイ・ストーリー3から9年の時を経ての正式な続編となる本作。
もうそんなに!?てかあんなに綺麗に収めた3の続編なんて必要!?
ってのはさておき、大好きなシリーズなのでやはり期待せざる得ませんよ。
監督は、『インサイド・ヘッド』(☆8)で超秀逸な脚本を務めたジョシュ・クーリーを抜擢。
長編初監督ですが、実際は独自方式のチームピクサーで挑む為、大外れはしないはず。
○ここから感想(ネタバレなし)
おもちゃの幸せとは?
これまでのトイストーリーシリーズではそんなテーマを一貫して描いてきた。
中でも、遊んでくれる事、必要とされる事、更に子供の成長に寄り添う事にこそ、おもちゃの幸せがある事を前提としてきたように思う。
そんな中での『トイ・ストーリー3』の結末は、「主人が誰か」以上に大切なおもちゃの幸せの本質(だと思っていた物!?)を示し切った為、これ以上ない最高の結末になっていた。
実際めっちゃ泣いた...
そんな誰しもが満足していた結末に対して、本作では早々に裏切りが待っている。
前の持ち主アンディはおもちゃからの卒業はあったかもしれないが、あくまでウッディは大切な存在であり続けた。
しかし、現実は子供は古いおもちゃに飽き、戦力外にする事が往々にある。
今作で実は初めて、ウッディ自身がそんな状況に直面する。
だからこそのウッディの今作を通した振る舞いは胸に来るし、叫ぶウッディの言葉は泣けて来る...
これまでの「子供の成長に伴うおもちゃ自体の存在価値」ではなく、初めて個体としてのウッディの存在価値が揺らぐ。
そこから更に彼自身が、いや見てる我々も前提としていたおもちゃの幸せ=帰属前提の定義を覆す、ウッディの幸せ探し物語になっている。
わざわざ掘り返さなくて良い所掘り返して、新しく「幸せとは?」という前提を作り直してるんだから、賛否両論出るのはわかるしモヤモヤするのもわかるけど、自分はその前進ゆえのモヤモヤ含めて大いに肯定したい。
同じところに止まっていない、これこそピクサーだよなぁと改めて関心した。
新キャラ フォーディに関しても、おもちゃって何だろ...っ考えさせられるキャラ設定も見事。
何よりギャグに関しても最高で、フォーディのゴミの下りは当然、漫才コンビの掛け合いは最高でした!
そして毎回驚かされる(驚かされるのに慣れちゃって、もやは驚かないレベルなのが可愛そう)のが映像。特に今回は人形の質感。
不気味さとか古さとかの表現が見事で、この映像表現があっての物語にもなっている。
『トイ・ストーリー4 』
7/10☆☆☆☆☆⭐︎⭐︎
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