『スペース・スウィーパーズ』

~あらすじ~
2092年、宇宙のゴミ回収で生計を立てている宇宙船・勝利号には、船長のチャン(キム・テリ)、パイロットのテホ(ソン・ジュンギ)、エンジニアのタイガー・パク(チン・ソンギュ)らが乗船している。そこにプログラムを書き換えられた元軍用ロボットのバブズも加わり、チームとしてうまくやっていた。ある日、勝利号は壊れたスペースシャトルを回収し、中から7歳の少女を発見する。(シネマトゥデイ引用)
8/10★★★★★☆☆☆
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
Netflixオリジナル、韓国初の本格宇宙SF映画。当初は劇場公演予定も、コロナ禍でNetflixが買い取った作品になります。
監督をつとめるのは『私のオオカミ少年』などのチョ・ソンヒ。同作でタッグを組んだソン・ジュンギが宇宙船のパイロットを演じ、『お嬢さん』などのキム・テリが船長、『犯罪都市』などのチン・ソンギュや『ホビット』のリチャード・アーミティッジらが脇を固めます。
ヴァレリアンとかハン・ソロに求めてた...
愛すべきスペースオペラ(宇宙活劇)がここにあった!
面白い!完全にナーメテーター。正直韓国発の宇宙SF大作って事で、良くて「アジア産としては中々やるんじゃない?」程度と思っていたら、大きく上回ってきました。
宇宙ゴミの掃除をするはぐれ者集団が世界を救う近未来SF。
まず、そのはぐれ者集団のキャラクターが魅力的。韓国製ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと言われるのも納得で、金に目がない主人公パイロットはじめ、横暴で豪快な女船長、見た目に反して根が優しい元ギャング、ポンコツ感溢れ人間くさいロボット...オリジナリティの高い各キャラクターがしっかり立ってる上、ダメさ加減が絶妙で魅力的です。
そして突如現れる謎の少女コンニム。
彼女の導入設定も各キャラクターの魅力(特にクズっぷり)を更に引き出してくるし、そんな彼女との関わりを通して全員の過去が見えて来るという展開に、より一層このはぐれ者集団が好きになっていきます。
そんな中でも主人公のテホ。お金に汚いクズっぷりの理由が、めちゃくちゃ感情移入させられる物であり、彼のパーソナルな背景が謎の少女コンニムをどう扱うのかというこの映画の最大のテーマにおいて関わって来るという展開に、めちゃくちゃ惹きつけられるました。
そしてやっぱり、アジア映画とは全く思えない映像クオリティですよね。安っぽくなく宇宙空間でのアクションもしっかり見せてくれる上、各キャラクターの魅力をそのままアクションに活かしたフレッシュな宇宙空間の戦い方、そして特徴的な宇宙船のフォルム、本当大満足です。
起点を利かせたラストの展開にも驚いたし、テホの未来を向く選択には、ガッツリ泣いちゃいました。
スペースオペラに求める「これだ!」感がいちいち詰まってて最高of最高の映画。
是非見てください!!
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