シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

☆7『キャラクター』ビジュアルと画面の力が素晴らし過ぎる

漫画家と殺人鬼の共依存。

『キャラクター』



~あらすじ~
漫画家のアシスタントをしている山城圭吾(菅田将暉)は、画力は高いが、お人好しな性格のためか悪役をリアルに描けない。ある日、圭吾はスケッチに訪れた一軒家で、殺害された家族と犯人(Fukase)の顔を見てしまう。圭吾は犯人をモデルにキャラクターを創り上げ、ついに売れっ子漫画家になるが、漫画をなぞるような事件が次々と発生。そして、犯人の男が圭吾の前に現れる。(シネマトゥデイ)



7/10★★★★★☆☆

以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『帝一の國』などの永井聡が監督を務める本作。オリジナル脚本を担当するのは、漫画原作者として「MASTERキートン」などを手掛けてきた長崎尚志。
若手NO1俳優の菅田将暉が売れない漫画家を、本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のFukaseが殺人鬼を演じる。また、小栗旬や高畑充希、中村獅童という錚々たる面々が顔を揃える。

本作の魅力は、大きく3点。

まずは、漫画家と殺人鬼の共依存、っていう設定が面白すぎる。Fukaseが演じる殺人鬼は菅田将暉演じる山城が書いた漫画を元に殺人を行うし、山城は殺人鬼からインスピレーションを受けて漫画を描いていく。決して一方通行ではなく、それぞれの分野でそれぞれが共作を作っていく、そんな物語の枠組みがめちゃくちゃフレッシュなんです。

そして、そんなフレッシュな枠組みを支えるのは、日本映画の枠組みを大きく飛び越えた映画のビジュアルです。PG12でよくいけたなという残酷描写もそうですが、それ以外の描写も含めて、まるで韓国映画さながらの重厚感が漂っています。目を釘付けにする画面の力はお見事で、特に主人公が追い込まれていく終盤に向けて、息を忘れるほど画面に引き込まれていきます。

そして三つ目が、何といってもFukase演じるサイコキラーの存在感。我々の常識だと狂った言動なんだけど、1mmたりともおかしくないと思っている感じが明確に滲み出てていて、マジで怖いやばい。彼の存在感が映画の格を一段も二段も引き上げているのは間違いないです。

ただ、ストーリーの素材の良さを殺してる、無理矢理否めない導入や後出し謎解き展開、無能な捜査など、展開脚本の粗が目立つのが、残念な所。
なんて言うか、勿体ない...
特に気になったのが2点。
菅田将暉演じる漫画家のスタンスの取り方が、描き込みが不十分で不可解なのと、警察の捜査がストーリーの都合で動いてる感ビンビンで、ノイズになってました。
作中に「サイコキラーのキャラクターにリアリティがない」という台詞があるが、そっくりそのままこの映画の一般人側へブーメランしているのではないでしょうか。

とはいえ、魅力がめちゃくちゃ大きな作品。
ハマる人にはハマる事間違いなし!







  1. 2021/06/19(土) 23:33:35|
  2. 2021年公開映画
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