シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

○70『テッド2』ギリギリ...アウトー!!

Hey...FUCK!!

やりたい放題パロディー映画。
『テッド2』



~あらすじ~
アルバイト先を同じくする恋人タミ・リン(ジェシカ・バース)と結婚を果たしたテッド。親友ジョン(マーク・ウォールバーグ)との悪ふざけも相変わらず楽しんでいたが、給料の少なさからリンと喧嘩をする。この状況を打開する為に、テッドはリンとの間に子供を作る事を決意。子供を作るべく精子を手に入れることを画作するが、その過程でテッドは人間でなくモノだと政府につきつけられ、婚姻を無効にされる。人権を勝ち取るべく女性弁護士サマンサ(アマンダ・セイフライド)のもとへ相談に行くが……



















☆☆☆☆☆☆☆(70/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~やりたい放題!!~
帰ってきたキチ◯イ・テディーベア。
2作目の今作は、まさかまさかのテッドの結婚式から始まる。
周りからド派手に祝福されるテッド。
その流れで、タキシードを来たテッドは、男女のバックダンサーを交えて巨大セットで軽やかに踊る。
そんな本格的なクラシックミュージカルからのタイトルシーケンス。
これぞ、ザッツエンターテイメント!!

テッドにミュージカルとか、ただやりたいだけやん....
そんなツッコミが聞こえて来そうだが、実際にこの映画は全てそこがキモ。

皮肉感たっぷりのパロディ。
リーアム・ニーソンの使い方とか、
モーガン・フリーマンに、ただ良いことを言わせたいだけとか、
ジュラシック・ワールドの壮大な展開とか、
まさしく今だからわかるパロディーがバシバシ決まる!!

他にも、
とんでもない角度から飛んでくるジョナヒルいじり(本人もびっくり...)や、
スターウォーズコスプレいじり、
やさかのトータルリコールのヤツとか...
映画への愛(バカにしている)がヒシヒシ伝わる。

もちろん、この爆弾は映画以外にも飛び火する。
ジャスティン・ビーバーを雑にいじりたかったり、
キムカーダシアンに何か吸わせたかったり、
ジェイ・レノに注釈入れたかったり、
やりたい事をやりきってくれるのが清々しい。

個人的には、アメリカンフットボールの名プレイヤー、トム・ ブレイディの精子を盗みに行く展開がバカバカしくて最高過ぎた。

しずれも、役者の映画でのイメージや世間にどう見られてるかを、本人自体が皮肉れるアメリカの懐の広さにあっぱれ。
日本でも、藤原竜也に、藤原竜也を演じて欲しいなぁ....


~ゲス&不謹慎ネタ~
そして、テッドの代名詞とといえば、所構わずぶっこまれる下ネタだろう。
特に今作は「男子は他人のモノは異常に汚らわしいモノとする」あるあるが炸裂。
あんな量の精子、見た事ない。
「ん?飲みにいく??」


もちろん、下ネタのライバル、ドラッグネタも負けてはいない。
出てくるキャラクターが当然のように葉っぱをすぱすぱ。
ハッパ吸う人、皆友達!!!

更に終盤、その永遠のライバルが見事なコラボレーションを果たす。
「これは、独り身パーティ用よ」

やっぱり下ネタとドラッグネタは、アメリカンコメディに欠かせない。
もちろん、腫れ物ネタの人種ネタも、セス・マクファーレンは容赦なくすばすば行く。
この辺りは扱い慣れてるのか、嫌悪感を感じにくい所を選んでいるよう。

しかし....
視覚障害者や、女性のある病気までいじりださしたのは、流石に引いた....
一応、物語上フォローはしてるが、やめときゃいいのに....不謹慎。
完全アウト!!!

9.11やロビン・ウィリアムスをあくまで間接的にではあるが、ネタにする。
この辺りも嫌悪感を抱く人がいるのではないだろうか。


しかし、これらの下ネタやパロディーが、うまく繋ぎ合わせて一つのストーリーにまとまっているのが本当に凄いよ、セス・マクファーレン。

こうやってアメリカのバカ映画を見てると、登場人物はいたって大真面目なわけで、ベロベロバーの笑いになっていないのが凄いなと改めて感じる...

~何をもって人間とする??~
こんなCUTEな皮を被った、くそみたいな映画だが、実は作品で扱われるテーマはめちゃくちゃ哲学的。
1がジョンが現実と向き合うストーリーなら、今作はテッドが自分とは...に向き合うストーリー。
大枠で見ると王道な続編で、ここもエンターテイメントとして潔い。

アメリカ政府からモノだと突きつけられ、究極のマイノリティーと化したテッドは自己の存在意義と葛藤する。
自分はモノなのか、ヒトなのか。
作品中でも引用されるように、これはアメリカが一時は否定し、そして向き合った黒人問題と重なる。
モノとして扱われた彼ら。
そもそも、人の定義とは何なのか...見た目が人でなければ、人ではないのか....

もちろん、こんな哲学的なテーマを内在しつつも、内容はふざけ倒している。
それでいてこの肝の部分は、ふざけ過ぎずに向き合っているように見えるバランス感覚は流石。

結論的な事はモーガン・フリーマンが言ってたけど、内容は全く入ってきてないんだけど(笑)


正直な所、尺が長すぎてテッドが悩みだしてからはかなりダレてるように感じる。
嫌悪感を感じる部分もあるし、完成度という意味では1作目の方が高いと思う。

しかし一作目以上にリアルタイムなネタを中心にふざけ倒してるこの映画を、
リアルタイムに見ないでいつ見るのか...
是非、劇場でバカ笑いを!!






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  1. 2015/09/05(土) 14:46:17|
  2. 2015年公開映画
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