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劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

○85 『ヴィンセントが教えてくれたこと』久しぶりの号泣

でも...ても...君は素晴らしい!!

愛すべき、ダメ人間映画。
『ヴィンセントが教えてくれたこと』



~あらすじ~
ブルックリンの一軒家に住む不良ジジイのヴィンセント(ビル・マーレイ)。金もないのに競馬場や酒場に行き、借金を作りっては、周囲に悪態をつく嫌われ者。
ある日、母子家庭となったマギー(メリッサ・マッカーシー)と12歳の少年オリバー(ジェイデン・リーベラー)親子が、隣に引っ越してくる。マギーは夫のたび重なる浮気に愛想を尽かし、オリバーを連れて逃げだしたのだった。引っ越し先で、ひとりで息子を養うため懸命に働くが、転校先の学校でオリバーはいじめられて帰ってくる。
大人びたオリバーと偏屈じじいヴィンセント。ふたりの交流が始まり、次第に心が溶かされていく...















☆☆☆☆☆☆☆(85/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

~偏屈くそじじぃ~
制作費1300万ドルの作品が...なんと全米で3倍以上の4400万ドルの興行収入を叩き出し話題になった作品。

偏屈なじじいと引越しをしてきた少年の交流。あらすじを見ると、マイベスト映画のひとつ『グラントリノ』と瓜二つなんだが...
あちらがガチガチの体育会系ドラマなら、こちらはゆるゆるの脱力系コメディ!

この映画の最大の特徴
それは『ゴーストバスターズ』『ブロークン・フラワーズ』などのコメディ俳優ビル・マーレイ演じるヴィンセントのくそじじぃっぷりに尽きる。
本作で長編映画デビューを果たしたメルフィ監督は、当初から主役にはビル・マーレイしか考えていなかったらしい。

序盤、鍵を無くして家に入れないオリバーを、ヴィンセントは給料をもらうという条件で預かるのだが、おかまいなしにギャンブルや酒場に連れまわす。
この破天荒な行動をビル・マーレイは低い温度で演じきる。
人物造形の説得力が凄まじく、この魅力はビル・マーレイしか出せないでしょ!
そしてなんとビル・マーレイ自身も今作を絶賛している。

更に脇を固めるキャラクターも魅力たっぷり。
作品を豊かに。
ヴィンセントのおかかえ売春婦を演じるナオミ・ワッツの堂々とした腹ボテふぁっく怪演っぷりは最高だし、
母マギーを演じるメリッサ・マッカーシーのシングルマザー必死空回り感は重みを与える。
そして何よりオリバーを演じるジェイデン・リーベラ君。子役特有の違和感が全くなく、子役という枠に収めるには失礼すぎる。大人びた演技にやられた...
ディカプリオに憧れているらしいが、風貌も似ているし君ならなれるよ!!!


~補完しあう関係性~
境遇も年齢ま性格も全く違う二人。

両親の離婚で早く大人になってしまったオリバー。彼は自分を強くする父を知らない。
社会との関わりを否定し破天荒に振る舞うヴィンセント。ある事情から、生きる目的を持たない。
出会いは物理的な必要不必要の関係かもしれないが、知らず知らずに精神的な物へと変化する。

監督は言う。
「ひとつのストーリーを持つキャラクターが、別のストーリーを持つキャラクターと衝突してまた別のストーリーが生まれる。あらゆることが、一つの脚本の中に描かれているんだ」
人と人とが出会ってスリリングな事が生まれる。これが「物語」の本質と思う。



~どんな人間でも...~
物語が中盤に差し掛かると、判明するヴィンセントのある一面。それが終盤で一気に崩壊へと加速する。

ヴィンセントのその人間味を知っているのは、隣人のオリバーだけ。
悪いこともしたけど、いいこともした。
どんな人生にも意味があるんだよ!!!



駄目人間を描いたなんという素晴らしい人間賛美。
終盤の展開に泣き過ぎて目がもげた。
もちろん悲しいからではない。
心が震えて泣ける。
もう一度生きる力を!!!



このハートウォーミングなコメディ。
今最も見にいくべき映画と思う。
とてつもなくオススメです!!!!






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  1. 2015/09/08(火) 21:58:50|
  2. 2015年公開映画
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