シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

○85 『ワイルドスピード SKY MISSION』

レビューの一本目に選んだ映画はこれ。

今最も、映画館で観るべき映画。
これを観ずして何を観る!!
ワイルドスピード SKY MISSION



~あらすじ~
前作、ユーロミッションにてショウの組織を壊滅し、ついに自分達の居場所、故郷に帰ってきた、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とブライアン(ポール・ウォーカー)、ミア(ジョーダナ・ブリュースター)。一方でレティ(ミシェル・ロドリゲス)は記憶が戻らないままでいた。そんな中、前作で倒したショウの兄デッカート(ジェイソン・ステイサム)がサン・カンやホブスを手始めに復讐を開始する....

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(85点)


以下 レビュー(ネタバレなし)
~世界歴代興行収入第4位~
この映画、今観るべき理由が山のようにある。
5月14日現在、世界興行収入が14億ドルを突破し世界歴代4位を記録してる本作。これは、アナと雪の女王や、ハリーポッター 死の秘宝PARTⅡを上回る数字。
こんなに世界的に大ヒットしている映画を、今見ずしていつ見るのか....


~シリーズ第7作目~
前作まで監督をしていたジャスティン・リンに代わり、今作から「ソウ」シリーズ等ホラー映像で定評のあるジェイムス・ワンに交代。それだけに前作以上にハラハラシーンは増している。

シリーズの時系列は、1→2→4→5→6→3→7
簡単におさらいすると...
超絶イケメン ブライアンと流し目筋肉リーダー ドミニクが揃い、潜入捜査物であり、タッグ物を形成していく1作目。
ポールの相棒がおしゃべり野郎ローマン(タイローン)に代わった2作目。
ブライアンもドミニクも出ず、興行的にも批評的にもこけた東京舞台の3作目。
時系列を遡り、再びブライアンとドミニクが揃った4作目。1で離れ離れになったその後を描くが、レティの死(後に生きている事がわかる)
が二人の関係性を揺さぶる...
1~4の様々なメンバーが勢ぞろいし、息つく暇のないチーム強奪物となった5作目。ファミリーや結束が強調される。
レティの生存が判明し、ファミリーを取り返しにいく6作目。機能性を重視した組織が、結束がもたらす弱点を狙う。

このシリーズ、明らかに4以降「潜入捜査物」から「チーム強奪物」へと舵をきっており、それが物の見事にはまって、今のシリーズの骨格となっている。

そして何より
過去作との繋がりを活かすのが断トツうまい!!

特に時系列を飛ばした3作目以降顕著で、
「この先、こいつにはあんな事があるのに...」
「あそこの、あれは、ここに繋がるのかー!」
「そういえばあの時あんな事言ってたよなw」
といった楽しみ方が、作を重ねる毎に増している。
今作もそこは健在。
3作目でハン・ルーが死んだのは実は....って展開でのっけから楽しさがあるし、(前作までのハンとセクシー担当ジゼルの関係性が大好きでした。)
5作目以降登場する捜査官の一人軍隊ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が登場シーン多くないのに、存在感抜群でかっこよすぎるのも、過去作が効いているからこそ。


~ダイブ!ダイブ!ダイブ!~
ワイルドスピードの魅力。それに毎回フレッシュさ提供してくれるトンデモ カーアクションは外せない。
今回のテーマはダイブ!
車は地面を走る物?
ノンノン(´Д` )
飛ぶんです。車は!!!
今回も予想の遥か上をいくアクションを見せてくれます。
え...そんな事する必要ある...!?という突っ込みはナンセンス。楽しいから必要あるでしょ!
スカイダイブもそうだけど、タワーから....最高!!!

アクションに加えて、5作目以降定着したローマンのいじられっぷりや、テズとの軽快な掛け合いを交えながら、テンポ良く見せてくれる。
おかけで、手数という意味では5作目に及ばないものの、2時間強まったく飽きる事がなく見られる。


~最強のハゲ~
ハゲ率が作品毎に増している中、満を持して最強のハゲ ジェイソン・ステイサムが参戦。
彼演じるデッカートは、前作の適役で弟のショウの仇を討つために、ファミリーを狙うのだが、まあ強い事...

冒頭から軍隊を一人で壊滅させたかと思いきや、ホブスを重症においやるは、ドミニク達の居場所をエスパーの如く突き止めるは(え??)、神出鬼没に姿を表すと何かしら大惨事をもたらす。

特に冒頭のホブスとの一騎打ちや、ドミニクとの闘いは、見応え充分。


~家族~
これまでのファミリーを意識した作りから、今作は更に踏み込む。(厳密には前作から少しずつ。)
自分にとっての本当の居場所とは、場所ではなく、何をしてるかではなく、誰といるか。
冒頭では、平凡な生活に物足りなさを感じていたブライアンも、ラストにはある心境に達する。
ドミニクと記憶を失っているレティの関係性も相まって、より家族を意識させる作りになっている。


~愛すべきポール・ウォーカーよ永遠に~
今作の撮影を7割程終えた段階で、主演の一人ポール・ウォーカーが亡くなった。
しかも皮肉な事に、交通事故でだ。

もちろん、そんな状態で代役やCGを駆使して完成までこぎつけたのは凄い事だが、
それ以上に感じたのがポール・ウォーカーへの愛だ。
こんなにまで愛に溢れた、エンディングは過去にあるだろうか?
より大切な物とは...という物語の結末にリンクする、違う道に歩いていった彼へのメッセージ。
彼に捧げる歌が流れながら、過去の映像、1作目の車、そして別れ道へ...
涙を我慢仕切れるはずがない。

ここまでこのシリーズを大きくした、超絶イケメン ポール・ウォーカーの遺作にして、彼への愛情に満ち溢れた映画。
これこそが、「今」劇場で絶対に観るべき理由だ。



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  1. 2015/05/14(木) 19:18:58|
  2. 2015年公開映画
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