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劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

80『白鯨との戦い』 絶望....

昨日は大雪。
東京の西の方は、電車が壊滅状態でした。

東京の雪も...白い....
という事で今年2本目は、
『白鯨との戦い』

結論から。”あの映画”(後ほど...)と類似点の多い、見応え充分の骨太サヴァイバル映画でした!




~あらすじ~
1819年、一等航海士オーウェン(クリス・ヘムズワース)と名家の出身のジョージ・ポラード船長(ベンジャミン・ウォーカー)ら21人の仲間たちは、鯨から取れる貴重な資源である鯨油を求め、捕鯨船エセックス号で太平洋を目指す。
思うように捕鯨が出来ない彼らは、大量の鯨を求めて進んだ太平洋沖4800kmの海域で、驚くほど巨大な白いマッコウクジラと遭遇し、激闘の末に船を沈められてしまう。3艘のボートで広大な海に脱出した彼らは、わずかな食料と飲料水だけを頼りに漂流生活を余儀なくされる...



☆☆☆☆☆☆☆☆(80/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)

1851年にハーマン・メルヴィルによって描かれたアメリカを代表する小説「白鯨」。
小説は、巨大な白鯨に足を奪われた船長の復讐を描くメタファーを多大に含んだ長編ですが、1819年の太平洋沖での巨大な白鯨に捕鯨船が襲われた実際の海難事故が基となっていると言われています。
今作は、まだ売れない小説家であるメルヴィルが元になる話を、事故当事者に聞きにいく...というタイタニック形式?で映画は始まります。

本作の監督は、名作『ビューティフル・マインド』や、『アポロ13』のロン・ハワード。
壮大、かつ骨太なお話を撮る事に定評のある監督。
そして、主演はみんな大好きクリス・ヘムズワース。そう、マイティー・ソー。
もうこの時点で、面白いに決まってます。
ロキ(トム・ヒドルストン)も、お化け屋敷の住人として、只今スクリーンで大活躍中。流石、兄弟!!

まず、内容とは全然関係ない不満...
原題を無視したタイトル『白鯨との戦い』...パニック映画かな?アクション映画かな?怪獣映画かな?
いやいや、漂流映画の傑作です!!
もちろん、白鯨との格闘シーンは壮絶でスリル満点。しかし、本作は決してそれだけではありません。
まず、これはロン・ハワード監督の良い所ですが、見せて欲しい所をしっかり見せてくれています。
序盤で、主人公オーウェンと名家の出身ジョージ・ポラード船長の関係がギクシャクする不安定な空気の中、船が制御しきれない怪物として登場。
この時点でもうこの作品に好感しかないですし、その上、鯨の解体なんかもしっかり見せて「うわ...」ってさせてくれる段階ではもう大好きに。
そうした中で築かれていく人間関係だから、本当に奥深く見えてきます。

思ったように鯨が捕まらず、オーウェンとポラード船長の間の緊張はピークになっていく中で、例の白鯨が現れ、格闘虚しくエセックス号は大破。
3隻のボートに20人の仲間が取り残され、手元には僅かな食料と水。近くにはまだあの白鯨が...
ここから後半は絶望的なサヴァイバル劇に。当初から目も当てられない状況ですが、壮絶さはますますインフレしていきます。
そして、そこで生き残ろうとする人間の行動のリアルさ。極限状態だからこそ芽生える人間関係。この部分が本作の大きな大きな魅力です。
そして彼らは遂にある行動に...
自然界における人間などちっぽけな存在なのです。

海上におけるサヴァイバル映画といえば、二年前に公開された『ライフ・オブ・パイ』という、動物と漂流する奇想天外なサヴァイバル映画があります。
今作はこの作品と、あらゆる意味でひっじょーに酷似。
表面的なあらすじは見ての通りですが、それだけではありません。
アプローチは全く正反対ですが、何故物語は存在するのか?という物語の寓話性をテーマに含んでいる点も同じなのです。
詳しくは、是非両作を見比べて下さい。


巨大な白鯨との死闘、骨太な関係性、人間の尊厳、物語の意味。
重厚なこの映画を、劇場で!!

欲を言えば、オーウェンとポラード船長のブロマンスな関係性はもう少し丁寧に描いて欲しかった..!





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  1. 2016/01/19(火) 19:34:39|
  2. 2016年公開映画
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