中々ブログを更新できず....
引っ越し...といえば、火星に引っ越すこの映画
『オデッセイ』

~あらすじ~
火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー(マット・デイモン)。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。
(映画.com 引用)
☆☆☆☆☆☆☆☆(85/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
アカデミー賞7部門ノミネート、ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル / コメディ部門)受賞等、賞レースを席巻している名匠リドリー・スコット監督の最新作。
SF大作がアカデミー賞にノミネートされる事自体そんなに多い事でないのですが、この作品はそんな既存のSF大作の枠すらはみ出しています。
決してあらすじから想像されるような、シリアスで重たい生存劇ではありません。
人間賛美映画であり、テクノロジー賛美映画。そして、作中の会話には常にユーモアが散りばめられています。
監督は『エイリアン』『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』『悪の法則』など多種多様なジャンルで徹底して自己表現を行ってきたリドリー・スコット。
原作はアンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」。
いくらでも重たい話に出来る所、名匠リドリー・スコットは、「あ、それ、もうやったから。」とばかりに、希望に満ち溢れた映画に。
地球に残してきた大切な人が...といった恋愛要素は今作には一切入っていません。
製作には、NASAの惑星科学部門の責任者が参加。
ワトニーが駆使するサバイバル術は、実際のNASAで使われている技術です。
そして、「決して悲観しない」彼らのキャラクターも、実際に宇宙飛行士を選抜する際に重視される要素みたいです。
また、重力表現など、あえてそうする必要がない物は、現実を無視しているのもリドリー・スコットの潔さであり、余裕なのでしょう。
さて、映画の内容は、序盤に痛々しいシーンが少しあったり、時折苦境に立たされますが、前述したようにテクノロジーを駆使して如何にして生き残るか、地球と連絡を取るか、彼は常に前を向きます。
まさしく火星版ダッシュ村。
ビデオに生活のログを残して行くのですが、「火星は俺の植民地だっ!」など数々のユーモア名言が飛び出します。
そして、もうひとつこの映画の雰囲気を明るく
しているのは、唯一残された地球との繋がりである音楽です。
70年代のバカ明るくディスコ風ミュージックがかかるのですが、その歌詞の内容は見事にワトニーの状況と一致します。
(歌詞の和訳が大半は出ないのだけが残念...)
そして作品が後半に進むにつれて、物語の主軸は如何にして地球へと帰るかに。
後戻り出来ない状況になって行くにも関わらず、この展開も決して悲壮感など無く、彼らを助けに行く人々、地球で見守る人々、そしてワトニー本人ももちろん、時折ユーモアを口にしながら希望を持って前へと進みます。
絶対ありえねーと思われる国との連携を含めて、人間ってちゃんとこういう素晴らしい所もあるんだよね!!って展開に、ラストはもう涙が止まりませんでした。
やれば出来んだよ!!!人間だって。
自分だったら、如何にして楽に死ぬかをすぐに考え始めるだろうな...と思いに更けながら帰宅。
今の時代に、まじでオススメですよ!!!
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