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75『アーロと少年』クォリティが高すぎて...

涙腺刺激にセリフなんて不必要!

ピクサーアニメーション最新作
『アーロと少年』



~あらすじ~
恐竜が滅びなかったパラレルワールド...兄や姉に比べて体も小さく、甘えん坊の末っ子恐竜アーロは、何をするにも父親がいてくれないと始まらない。そんなある日、アーロは川に落ちて激流に飲み込まれ、家族から遠く離れた見知らぬ土地へと流されてしまう。ひとりぼっちの寂しさと不安にさいなまれるアーロは、そこで自分と同じ孤独な少年スポットと出会い、一緒にアーロの故郷を目指す冒険に出る。
(シネマトゥデイ 引用)





☆☆☆☆☆☆☆(75/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
待望のピクサー最新作!!
監督を務めるピーターソーンは、韓国系のアニメーターで今作で初めてメガフォンをとります。

この映画、冒頭から設定でニヤニヤさせやがります。
恐竜絶滅の最大の理由とされているのが巨大隕石の衝突。
予告でもあるシーンですが、禍々しく近寄る隕石が華麗に地球をスルー。
そんな1笑いをかっさらってストーリーが始まります。
「もしも、隕石が地球に衝突しなかったら?」
恐竜が生存していたらのパラレルワールドなのです。

今作の主役の一人は恐竜のアーロ。
あえて、一人のと書きましたが...この恐竜はすこぶる人間臭い。言語も使いこなします。
アーロは兄弟と比べて身体が小さいというコンプレックスから、何をするにも恐怖を感じています。
常に父と一緒でないと何も出来ない彼に、更に決定打となるある出来事が襲いかかり...

トラウマを持ってしまったアーロと出会うのが人間の少年スポット。
野生的で言語を話せない彼は、しばしばアーロの家から食料を奪うなど蛮行を繰り返します。
しかし彼にもある事情が...
大きさも性格も言語の扱いも真逆だった二人、"孤独"という共通点から心を通わせ始めます。
ストーリーはいたって王道。
しかしながら、丁寧なプロットと通常とは真逆な世界観構築の為か、決して古びては映りませんでした。

そしてこの映画と切っても切り離せないのが圧倒的なビジュアル表現。
安定のピクサー、安心のピクサーなんていって、もう驚かれない辺り損食ってる感のあるピクサーなんですが、今作のビジュアル表現は更にえげつないです。
恐竜の表現に関しては少しキャラタティックな描き方をしてますが、水に木に岩に...影!
細部の細部までこだわり、この世界をより本物に。
自然描写がリアルよりリアル。
木がくずれそう...といった危うさ描写も、アニメーションでしっかり表現出来てるのだからより一層凄いです。

今作の特殊な所は、リアルな自然描写は相反する、トラウマになるレベルの狂気描写ギャグが挟み込まれている点です。
恐竜の表情とのギャップや、笑い話として語られるエピソードのエゲツなさとか、ディズニーらしからぬ狂気的なギャグが放り込まれています。
その中でも...
まさかラリ描写がディズニー映画で見られるとは!?
子供は理解出来てるのだろうか??

ただ物語の根本を作る「あるトラウマ描写」は、しっかりとリアル過ぎる作りで描かれています。
映画としてはこれはこれで良いのですが、日本人なら気分の悪くなる方が多くいるかもしれません...

私が見に行った回は子供連れが7割程はいました。
王道なストーリーに、「臆病」に対する普遍的なメッセージ。
一部トラウマ過ぎるギャグは置いておいて、子供が見ても間違いなく楽しめるでしょう。
しかし、だからといってこの映画は子供向けアニメーションという枠組みにとらわれる物では決してないように思います。
ラスト15分。セリフを殆ど排除した結末。
成長譚としての結末の品の良さよ。
序盤に散りばめられたシーンを活かした映像的なカタルシスどっかーん。
涙にセリフなんて必要ない!!
周り子供なんてお構いなしにドバドバでした。


王道ストーリーの丁寧な前振り故に、中盤までは少し退屈に感じた事は否めません。
しかし、子供向けとして侮っている方こそ、この王道ストーリーの結末に胸が揺さぶられる事間違いなし。

ぜひ劇場でパラレルワールドの映像世界を堪能して下さい!!






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  1. 2016/03/15(火) 21:53:51|
  2. 2016年公開映画
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