ディズニー実写映画最新作。
『ジャングル・ブック』

~あらすじ~
モーグリは、生まれて間もなくジャングルに取り残されてしまう。黒ヒョウのバギーラから母オオカミのラクシャに託された彼は、愛情に包まれながら自然の厳しさと生き抜くための知恵と術を学んでいく。やがて少年となって動物たちと幸せな日々を過ごしていたモーグリ(ニール・セティ)は、人間に恨みを抱くトラのシア・カーンと出会う。シア・カーンから人間である自分の存在が、ジャングルやそこに住む動物たちの脅威になると言われ……。
(シネマトゥデイ 引用)
☆☆☆☆☆☆☆(75/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
ラドヤード・キップリングの短編小説集『ジャングル・ブック』の実写映画化作品。
同小説を元にした映画といえば、1967年にディズニーによって作られた同名のアニメーション映画が有名です。
そんな『ジャングル・ブック』の波はこの後も押し寄せており、2018年には今度はワーナーより、アンディ・サーキスを監督に迎え(!?)ベネディクト・カンバーバッチやクリスチャン・ベイルなど豪華キャスト出演で公開されます。
対する今作は、本家大元ディズニーによる作品です。
監督には、『アイアンマン』シリーズのジョン・ファブロー。
元々はインディペンデント出身の彼は、前作の飯テロ映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で撮りたい映画を撮り、再びビッグバジェットの映画へと戻ってきました。
ジャングルで黒ヒョウのバギーラと、オオカミのラクシャの子として、オオカミの群れの中で育てられた少年モーグリ。
オオカミの掟を教わり、群れの一員として生活していたモーグリですが、人間を憎み彼を殺そうとするトラのシア・カーンとの出会いにより、彼自身の安全の為、群れの存続の為に、バギーラと共に群れを止む無く出て行きます。
執拗に追い回すシア・カーンに対しモーグリは...
のんきで怠け者の熊
誘惑する大蛇
人間に憧れる化け物大猿
ジャングルを作りし者の像
カーンから逃げながら、様々な動物との交流を通して、自分らしい生き方を模索していく。
そんな単純明快な王道ストーリーです。
その王道ストーリーが、生き生きとした物語に感じられる理由が、なんといってもCGの素晴らしさ!!
少年以外フルCG!?
散々映画を見て、映像に驚く事はもうないよ...
そう思っている方にこそ、この映画が到達した新たな領域に驚いて頂きたい!!
毛なみ表現の美しさ、重さ表現の迫力。
あまりのリアリティ、実在感に心底驚きました。
単純明快なストーリーと、実在感のあるCGが融合し、
全ての動物との出会いが、交流が、そしてモーグリの成長が、本当の物語に見える。
この映画こそ子供に見せたい。
そんな想像力をかきたてる作品に、仕上がっています。
ジャングルの厳しさ、それでいての力強さが伝わってくる中で、その環境における人間の異質さも浮かび上がります。
人間の力が自然を脅威にしてきたからこそ、ある動物には恐れられ、またある動物には憧れられ。
そんな自然を脅威にしている人間の科学技術の代表としめ登場するのが「火」そして、「道具」。
人間が持つ力の恐ろしさばかりが強調されるのではなく、「人間さいこー!」となるような素晴らしさもしっかりと強調されます。
大切なのは使い方。
そんな素晴らしい技術を使える人間だからこそ、自然と共存する為に使えるはず!
唯一の登場人物であるニール・セティ君の演技が...凄い。
オールグリーンバックで撮影したとは、到底思えません...
また、映画ファンなら声優陣の豪華さにも楽しめるはず。
キャラの個性を存分に高めています。
巨大なスクリーンであればあるほど、物語の実在感を高めてくれます。
是非劇場で見てください!
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