シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

65『ぺット』妄想炸裂しすぎ!

妄想炸裂しすぎぺット映画

イルミネーション・エンターテインメント&ユニバーサル・スタジオ作品最新作!

『ぺット』


~あらすじ~
犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高のハッピーライフを送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境はガラリと変化する。マックスとデュークが何とか自分が優位に立とうと頑張っていたある日、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい……。
(シネマトゥデイ)






☆☆☆☆☆☆(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
CGアニメーションの業界で、いまやピクサー、ドリームワークスに次ぐ第3勢力となった感のあるイルミネーション・エンターテインメントが、ユニバーサル・スタジオとのタッグでおくる最新作!
2010年長編デビューの『怪盗グルーの月泥棒』から、2015年の『ミニオンズ』にかけて、一気にスターダムを駆け上がり、その勢いのまま公開したのが今作『ぺット』。
やはり期待取りの、ミニオンズの系譜を突っ走る、良い意味で馬鹿馬鹿しい映画になってました!

大人が見ても「奥深さ」と「練りに練られたストーリー」で楽しめるピクサー作品とは全く対極にあるのが、イルミネーション・エンターテイメント。
子供っぽくて楽しめない??
いやいや、そうじゃない。
あまりのバカらしさに、大人が見ても子供に戻った気持ちで楽しめる。
そんな唯一無二の映画体験を提供してくれます。

冒頭15分は、予告編通り...というか、ほとんどそのままの展開です。
大好きなケイティと暮らしていた、ミックス犬のマックスは、近所の犬や猫達ぺットと喋り遊びながら、ケイティの帰りを待ちます。
自分の知らない所で、ぺット達が人間のような思考で動いていたら??
何を考えてるんだろう...何をしているのだろう...という妄想。
このテーマと展開から、誰もが思うのが、「トイストーリーっぽい!」
しかし、それはあらすじだけに過ぎません。
「そうかもしれない...」と想像力を刺激してきた『トイストーリー』と比べ、『ぺット』で刺激される感情は、「んな、アホな!!」

そんな中で突如やってきた新参者の大型犬デューク。
マックスは嫉妬し、対立によって絶体絶命の窮地に立たされますが、仲間も助けもあるなかで、次第にマックスとドュークはバディ化していきます。
こんな中盤以降の展開までも『トイストーリー』と全く同じです。
しかし、やはり受ける印象は正反対。
『トイストーリー』は教訓を与えてくれるのに対し、『ぺット』は一切何も与えてくれません。
それどころか、「んな、アホな!」の連続です。
この吹っ切れっぷりが、イルミネーション・エンターテイメントの真骨頂です。


「んな、アホな!」を構成する二つが、個性的すぎるキャラクターと、サービス精神満点のアクションです。
特にキャラクターの飛び抜け方は必見!
人間が見ても気づかない...とか、見てない時にそうしてそう~とか、そんなレベルのキャラクターではありません。
リアリティなんて二の次で、話を盛り上げる為の個性的なキャラクターが、全編押し通します。
中でも、ウサギのスノーボールというキャラクター。
吹き替え版では、あのフリーザ様の声なんですが、彼のぶっ飛び具合がちょっと子供向けアニメとは言えないレベルに達しています。
彼率いるグループの活動とか、仲間になる条件とか、笑うと脱糞するとか...
このウサギどうかしてます。

そんな個性的なキャラクターの中でも、犬といえば、猫といえば、ウサギといえば...な特徴は絶妙に抑えてくれているのが流石です。

こんなにも独自性があり、色々と評価すべき映画ではあると思うのですが、少し眠たかった...多分1年後には内容覚えていない...というのが正直なところです。
勢い重視の一本調子に、流石に飽きました。
また、中盤のデュークのエピソードをガン無視したりというのも納得いきません。

しかし、こんなに妄想を炸裂させすぎた子供向け!?映画は中々ないと思うので、是非劇場で見てください!





ランキング登録しました。

気に入っていただけた方は、下記クリックをお願いします^ ^

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

映画ランキングへ
  1. 2016/09/02(金) 20:19:00|
  2. 2016年公開映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://n8ryt.jp/tb.php/70-f1ac2970
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)