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70『神様の思し召し』こんなのインチキだ!

なるようになるさ~

東京国際映画祭で観客賞受賞のイタリアンコメディ。

『神様の思し召し』


~あらすじ~
腕利きの心臓外科医トンマーゾ(マルコ・ジャリーニ)は、傲慢(ごうまん)な性格が災いし、周囲からは面倒がられ、妻との仲は冷え切っていた。医大に通う優秀な息子が自分の跡を継ぐことを願っているが、ある日神父になりたいと告白されてしまう。そこでトンマーゾは、息子が慕うピエトロ神父(アレッサンドロ・ガスマン)の正体を暴くために、信者を装い教会に潜り込むが……。
(シネマトゥデイ 引用)








☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
脚本家として活躍してきたエドアルド・ファルコーネの監督第一作目。
第28回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞した作品は、イタリア発のコメディです!!

主人公のトンマーゾは、確かな腕を持つ心臓外科医ですが、傲慢で人を見下す、理にかなった事しか受け入れない、嫌なおじさん。
そんな中で急に息子が、「神父になる!」と言い始め...
「医者こそが人を救う」と考えると彼は、当然神の存在など認めておらず、息子の前では受け入れる言葉を吐くも、「宗教なんてインチキだー!ぎゃーぎゃー!」と、止めるべく裏工作に奮闘します。
そこで出会ったのはカリスマ神父のピエトロ。
型破りな神父の演説や生活に不信感を高めたトンマーゾは、救いを求める人として集会に潜入し、「きっと洗脳だー!!ぎゃーぎゃー!!」と神父に近づくが、次第に妻や娘からも不信がられ....

この映画、随所に笑いが挟み込まれる緩い空気の中で、テンポよく進みます。
特に、トンマーゾとピエトロ神父の、前半はバレるバレない物としての会話、後半は職業も性格も正反対故の会話は、まったく飽きません。
一見すると角のない映画に感じますが...実態は、宗教観や職業差別、身体障害ネタなど、タブーにごりごり踏み込んだコメディです。
作品の全体的な爽やかさが影響を与えているのは言うまでもなく、
偏見を持つ人を皮肉る構図になっている事、
そして、物語を前に進め展開させる「人と人が接する」というテーマが常に中心にあり、作品から真摯さが滲み出ている事で、
嫌悪感など一切感じる隙がありませんでした。
だからこそ、過剰な障害者しばいなんかで、素直に大爆笑しました!

神父と医者。宗教と医学。
表面的には正反対で相反するものに見える両者ですが、どちらも人を救うという意味では共通しています。
どちらが正しいなどない。
完全な理解、考えの押し付けで終わるはずがなく、大切なのはやはり「人と人が接する」事によって生まれる、違いを受け入れる精神。
奇抜に見えるピエトロ神父から、現代における宗教の在るべき姿、寛容さを感じました。

ピエトロ神父は、神とは?と聞かれた時にこのように答えます。
「雲が動物に見えればきっと神様がやったんだ。ナシが落ちれば、それは重力がしたのではなく、神様がやったんだ。」
人生でも突然何が起こるかわからないが、きっとそれは神様のきまぐれかもしれない。
何かが起こっても、背負いこみ過ぎなくても良い。
自分のすべき事、したい事をやれば良いし、自分が思う自分の道を生きれば良い。
最初的には、なるようになるさ。

まさしく、これが「神様の思し召し」
息子が出す最後の結論しかり、
観客に任せる結末の取り方もまさしく、「神様の思し召し」
あの結末の描写に、奇跡が起きたととるのか、何が突然起きてもおかしくないととるのか...
どちらにしても、なるようになっただけなのかもしれません。

トンマーゾの変化はちょっと突然過ぎるんじゃないのー?
という不満はありますが...

終始安心して見れる作品なのは、間違いなし!
是非劇場で観てください!





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  1. 2016/09/13(火) 19:41:15|
  2. 2016年公開映画
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