年が明けて一週間。
今更ながら2016年の映画を振り返り、ベスト20を書き記したいと思います。
2016年に日本公開された映画のうち、鑑賞数は64本。
うち6割が洋画、4割が邦画といった所。
全体数で見ると、去年より3割減です。
この一年は何と言っても、近年稀にみる邦画の当たり年でした。
特に『シン・ゴジラ』から『君の名は。』までの一連のムーブメントは圧巻。
また、メガヒットではない映画でも、「掘ればほぼ当たる」状態(地雷は避けてる!?)で、邦画にとって本当に充実の一年でした。
一方の洋画は飛び抜けた作品は少なかった印象です。
そんな中でも、アメコミイヤーと言って良い一年。
DC、マーベル共にクロスオーバーのピークに位置する作品を投入してきましたが、この一年で明暗が完全にはっきりしてしまいました...
それでは早速、ランキング!!
(順番つけるとかよくないよ!!!)
まずは20位~11位
どれも、10位になってもおかしくない。
めちゃくちゃ迷いました。20位が二つあるのはご勘弁...
20位『日本で一番悪い奴ら』
20位『リリーのすべて』
19位『君の名は。』
18位『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』
17位『何者』
16位『ズートピア』
15位『スポットライト 世紀のスクープ』
14位『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 』
13位『白鯨との戦い』
12位『デッドプール』
11位『オデッセイ』
次に10位~6位!選べない!!
10位『エクス・マキナ』
年末最後にDVDにて。
流行りのAI物で、密室でほぼ三人しか登場しない低予算映画なんだけど、人工知能を扱った作品の中では一番好き。
何が真意で、どんな思惑が...不安と好奇心が止まらない。
今だからこそ、どこか現実感があり、未来がおぞましく感じる。
もうそういう時代に来ちゃってるんだよ。
9位『ヘイトフル・エイト』
タラちゃん史上、一番はまった。
南北戦争後という時代背景を上手く利用し、密室内8人の異なる背景に、嘘と警戒、皮肉と差別を交えて織りなす会話。
タランティーノお得意のだらだらした意味のないように見える会話が、今作では最大限に作品の魅力になっている。全然冗長に感じない。なんてハラハラするんだ!!
スリリングに保つ一本の糸が切れた時...
8位『シング・ストリート 未来へのうた』
ジョン・カーニー監督、大好き。
ハッピーな映像の裏に常にある、行き詰まった未来へのサッドな感情。
作品中で最もハッピーなはずの妄想シーンで、号泣。
このハッピーサッドなバランスが驚くほど心地よい。
音楽の楽しさをダイレクトに伝える毎度おなじみの「重なっていく瞬間」を描く描写も最高。
7位『シン・ゴジラ』
もし、現代社会にゴジラが現れたら??
ハリウッド版とは異なり、よりマクロな視点で右往左往する人々をとらえた群像劇。
テンポが良いから、ぐいぐい引き込まれる。
右往左往する様子はどれもこれも、3.11を想起させ、今の日本で一番見たくない、一番の怖れている形をゴジラに投影。
でも、でも、やるんだよ!!!人間舐めるな!!!
6位『海よりもまだ深く』
こんなはずじゃなかった...
大人なら誰しも、大なり小なり持っている感情をこれでもかと揺さぶってくる。
是枝監督の作品はどれもこれも好きですが、今作が最高傑作だと個人的に思っています
何も起こらないように見える我々の日常こそ、何かの連続で成り立っている...
こんな当然の事が、是枝作品で毎度思い知らされます。
いよいよベスト5!どれも1位!!!
5位『ヒメアノ~ル』
ラブコメ×サイコパス。映画にレ◯プされました。
年間数十本見ていたら、大抵の映画は記憶から消えかかるのだが、この映画は脳裏にこべりついて離さない。
吉田監督の趣味の悪さが行き着くとここまで面白いのかと。
森田剛演じるサイコ森田がいよいよ...となる、ラブコメ最高潮から...タイトルどーん!!の出し方とか本当最高。
4位『この世界の片隅に』
完成度は全作品中で今年一番の、アニメーション映画。
驚くほどテンポよく、戦時中の日常が流れてく。
まさに、世間知らずでぼーっとしているすずちゃんの見た世界そのもの。
この世界の終着点を、見ている側は知っている。
楽しげな日常を描くことが、逆に胸を締め付けてくるとんでもない映画。
ただただ、この世界の片隅に居場所があればよかったのに....
3位『ヒトラーの忘れ物』
2015年の東京国際映画祭で鑑賞。日本配給は2016年なので、ランキングに入れました。
救いのない話を描いているようで、その中で辛うじて辛うじて辛うじてある救い。
それは、人と人が触れ合ってのみ取り戻される尊厳。
内に向く思想が、人を残酷にし戦争に導いてしまうんだなと痛感させられます。
緊迫感も半端ない傑作、まだ映画館で見れますので是非!!
2位『ハドソン川の軌跡』
御爺クリント・イーストウッドが、またやってくれました。
この映画、完璧さ故にとにかく美しい。
3度の不時着シーンの使い方、話の進め方は惚れ惚れだし、中盤のニューヨークの良心の切り取り方は鳥肌物。
誰もがヒーローになりたいと思っている訳ではなく、目の前のやるべき事をやるだけ。
プロフェッショナルの集合が見せる、あまりの美しい光景に、涙が止まりませんでした。
1位『湯を沸かすほどの熱い愛』
2016年、堂々の一位はこの作品!
気の利いた脚本と丁寧な演出、これに尽きる。
直接的な感動表現ではなく、細かなストーリー同士が絡まって、絡まって、絡まって、つい泣けてしまう。
自分も気づかないうちに、涙が頬を伝っている経験は初めてでした。
ありふれた「闘病と家族の絆」モノに一線を画する熱さ。
見終えた後も数日は心地さが抜けず...
映画って、ほんと良いものですね。
2017年もどんな映画に出会えるか楽しみ楽しみ。
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