
今年は、昨年に比べると予想が比較的簡単でした。
その中で、争点となるのは、
アカデミー賞会員大半が住むハリウッド・ミュージカルを見事蘇らせた、過去最多タイノミネーション『ラ・ラ・ランド』の勢いか・・・
はたまた、昨年のホワイト一色の授賞結果や最近の排他的な情勢への反発がサプライズを引き起こすのか・・・
・作品賞
『ラ・ラ・ランド』
自信あり!
賞レース批評家系が主な前半は『ムーンライト』との一騎打ちも、ゴールデングローブ以降の組合関係の賞は、ほとんど独占しているため、間違いないでしょう!
・監督賞
デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』)
年齢、「社会的な意義」の観点から『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスに流れる可能性もあるが、やはりこちらも『ラ・ラ・ランド』から。
・主演男優賞
ケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・シー』)
賞レースではケイシー・アフレックがずっと鉄板中の鉄板でしたが、ここにきてまさかの俳優組合賞をデンゼル・ワシントン(『Fences』)が受賞。
ここ数ヶ月の情勢への反発影響だと思いますが、アカデミー会員の在籍数も多い組合の為、かなり迷いました。しかし、最後はケイシーで。
・主演女優賞
エマ・ストーン(『ラ・ラ・ランド』)
自信あり!
途中までは、イザベル・ユペール(『未来よ こんにちは』)とナタリー・ポートマン(『ジャッキー』)の2強でたまにエマ・ストーンでしたが、組合系の賞に以降してからはほぼエマ・ストーン。
俳優組合賞も取っているため、間違いないと思います。
・助演男優賞
マハーシャラ・アリ(『ムーンライト』)
主要部門で一番固い。
対抗の名前が挙げられないぐらい、もはや獲らない理由がないです。
・助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス(『Fences』)
こちらも自信あり。
賞レースの流れもそうですが、黒人女性で初めて3回目のノミネーションかつ評判も非常に良い為、間違いないのではないでしょうか。
・オリジナル脚本賞
『マンチェスター・バイ・シー』
影響度が高いと言われる米・脚本家組合賞は、アカデミー賞では脚色賞に流れた『ムーンライト』が受賞。
その為、ゴールデングローブで獲った『ラ・ラ・ランド』と、イギリスアカデミー賞で獲った『マンチェスター・バイ・シー』の二強で非常に難しいですが、脚本家ケネス・ロナーガンはノミネート歴があるので後者と予想。
・脚色賞
『ムーンライト』
自信あり。
作品賞、監督賞を撮れないとしたら、バランスを考えて、この賞は『ムーンライト』でしょう。
対抗は『メッセージ』。
・撮影賞
『ラ・ラ・ランド』
自信あり。
・編集賞
『ラ・ラ・ランド』
自信あり。
・オリジナル作曲賞
『ラ・ラ・ランド』
間違いない。
・オリジナル歌曲賞
city of stars『ラ・ラ・ランド』
自信あり。ただ、『ラ・ラ・ランド』は二曲入っている為、票が割れる心配が少し。
・長編アニメーション賞
『ズートピア』
アカデミー会員受けするテーマ+流石の完成度で、文句なし。
一方で日本舞台の『Kubo and the Two String』が台風の目。
・外国語映画賞
『セールスマン』(イラン)
今年の賞レースを賑わせている作品が、ノミネート作品以外に多くなってしまっているこの部門。
特に超話題作のパクチャヌク『お嬢さん』がエントリーすらされていないのは、勿体無い...
そんな中で『ありがとう、トニ・エルドマン』が有力とされていますが、『セールスマン』が受賞と予想します。
イラン映画の巨匠監督ファルハディが、例のイスラム排除問題で授賞式の出席を断念。
この事が、結果に大きく影響するのではと考えます。
以上、14部門を予想!!
主演男優賞と外国語映画賞の二つが鬼門ですが、果たしていかに...

