シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

80『マリアンヌ』最高にロマンチック

もっともっと注目されるべき良作!!

ブラピ×ロバート・ゼメキスのラブロマンス×サスペンス。
マリアンヌ



~あらすじ~
1942年、極秘諜報(ちょうほう)員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、ドイツ大使暗殺という重大な任務のためカサブランカで出会う。二人は、敵の裏をかくため夫婦を装い任務の機会をうかがっていた。その後、ロンドンで再会し次第に惹(ひ)かれ合った二人は愛を育んでいくが、マリアンヌは愛するマックスにも打ち明けられない秘密を持っており……。
(シネマトゥデイ引用)






☆☆☆☆☆☆☆(80/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『フライト』、『ザ・ウォーク』など、映画らしい映画を撮る職人監督ロバート・ゼメキスの最新作。
主演は言わずと知れたブラッド・ピット。
近年はプロデューサーとしても存在感が際立っており、オスカーを受賞した『ムーンライト』もブラピの制作会社プランBエンターテインメントの作品ですし、ほぼ毎年アカデミー賞に絡む作品を送り出しています。
そんなゼメキスとブラピの初タッグなんだから、日本でも話題になるかと思いきや、実際はほとんど注目されず...
かといって、駄作なのかと言われれば、決してそんな事はない!!
個人的には、ゼメキスとブラピ、どちらにとっても近年で一番の出来になってると思っています!!!


冒頭から全開の『カサブランカ』オマージュ。
これが物語るのは、この映画はハリウッド映画のかつての王道であったラブロマンス×サスペンス物である事。
そんな古き懐かしきルックをしている本作は、二部構成で展開します。

時代は第二次大戦の真っ只中。
ブラピ演じるイギリス諜報員マックスは、ドイツ軍占領下のカサブランカに降り立ちます。
そこで相棒として待っていたのが、マリオン・コティヤール演じるレジスタンスのマリアンヌ。
プロの二人が手を組み、ドイツ軍人の暗殺を試みます。
ドイツ軍占領下という事で、バレるの?バレないの?物としての面白さはもちろん担保されているのですが、それ以上に前半で魅力的なのが、プロである二人のロマンス展開。
割り切った関係構築の段階からどこかエロスを感じる上、プロフェッショナル故に吊り橋効果の如く燃え上がっていく二人の様子は極上にロマンチックです。

こんな生死の淵でのラブロマンス展開後、帰国した二人は周囲の反発はあれど、順調に愛を育み、ついには子宝を授かります。
幸せの絶頂。
そんな中、告げられる妻への容疑。
「マリアンヌには二重スパイの疑いがある…」
諜報員の身内にスパイが立証された場合、諜報員自身の手で処刑しないとしけない、さもなければ国家反逆罪で死刑。
そんな残酷極まりない運命の中、諜報員としてのマックスに妻の有罪を立証する任務が命じられます。
信じたく無い容疑、信じられない現実。
国家の目の中でも必死に愛妻への疑惑を晴らそうとしますが...
マックスが取る行動、一挙手一投足から滲み出る抑えきれない愛情に、胸が締め付けられます。

正直ブラピはそんなに演技が上手くないと思っていたのですが、今作は最高!
ロマンチックな役か男臭い役をさせると本当にカッコイイ!
個人的には近年で最高の好演だと感じました。
そしてそれ以上に光っていたのが、マリオン・コティヤール。
強さと可憐さと脆さを両立させる演技に、アカデミー賞ノミネートがあっても全くおかしないのでは....
というより、アカデミー会員は一体何を見ているんだ!とまで感じてしまいました。
付け加えると、美術賞も....


しかし、何故...
こんなに人が入ってないんだろう...
オススメです!!






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